永瀬正敏、津川雅彦さんと過ごした“ディスコミュニケーション”な日々を告白
2018年10月12日 21:00

[映画.com ニュース] 国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の共同プロジェクト「アジア三面鏡」シリーズ第1弾「アジア三面鏡2016 リフレクションズ」が10月12日、全国3館で封切られ、東京・新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶に、永瀬正敏、加藤雅也、シャリファ・アマニ、行定勲監督が出席した。
日本を含むアジアの気鋭監督3人が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作する「アジア三面鏡」。「アジアで共に生きる」をテーマにした本作は、行定監督の「鳩 Pigeon」、フィリピンのブリランテ・メンドーサ監督作「SHINIUMA Dead Horse」、カンボジアのソト・クォーリーカー監督による「Beyond The Bridge」で構成されている。
マレーシア・ペナン島で撮影を敢行した行定監督は、8月に死去した主演・津川雅彦さんについて「(現場入りの段階では)ほとんど喋りもしなかった。僕との会話もないほど。殺気立っている感じが、最初に打ち合わせした時と全く違っていました」と振り返る。「そういう意味では、アマニさんは非常にコミュニケーションが取りづらい状態で、怖すぎて泣いたほど(笑)。段々と打ち解けていくんですが、かなり“ディスコミュニケーション”の状態を作り込まれていたんです」と感慨深げに語っていた。
「鳩 Pigeon」の現場で津川さんと対峙したアマニは「そもそも私たちの役どころは仲の良い関係性ではなかった。物語が進むにつれて近しい関係になっていくんですが、実際には話すことさえ怖くて……。あの涙というのは悲しいものではなくて、怒りをどう消化していいかわからないものだった」と告白。だが、その状況は津川さんが最後に出演したシーンが終わると一変したようで「カットがかかった瞬間、津川さんは私のことを目で探し、近寄ってきていただいた。その時初めて俳優として言葉を交わし、抱きしめていただいたことは、今でも良い思い出です」と述懐した。すると「Beyond The Bridge」に主演した加藤は、「(津川さんとは)色々な作品で要所要所でお仕事させていただきました。僕は怖いというイメージがないんですよ。わりと色々話してくださる方だったので。そういう体験というのはあまりピンとこない」と意外そうな表情を浮かべていた。
「津川さんは役になりきっていらっしゃったので、最初はコミュニケーションが取りづらかった」と共演者のアマニに同調した永瀬。写真家として活動しているため「お会いする前からポートレートを撮らせていただくことをすごく楽しみにしていました。でも、なかなか撮れる機会がなかった」と当時の様子を打ち明けた。チャンスが訪れたのは、クランクアップ当日。「僕の方が先に撮影を終えたので、帰国する際にご挨拶させていただきました。とても良い笑顔をされていたんですが、そういう時に限ってカメラを持っていなかったんです。『自分のバカ!』と思いましたね」と笑いながらも後悔の念をにじませていた。
なお「旅」をテーマに製作された第2弾「アジア三面鏡2018 Journey」は、第31回東京国際映画祭(10月25日~11月3日開催)でワールドプレミア上映された後、11月9~15日に東京・新宿ピカデリーほかで公開される。
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