生前の樹木希林さんが全精力注いだ「日日是好日」 真心こもったインタビュー映像披露
2018年10月10日 12:00

[映画.com ニュース] 茶道が題材の人気エッセイを映画化した「日日是好日」の特別映像が、このほど披露された。樹木希林さんがインタビューに答える映像で、1年以上の歳月をかけて役づくりに臨み、最後まで今作を育てることに全精力を注いだ樹木さんの“思い”の一端が収められている。
森下典子氏が約25年間にわたって町の茶道教室に通った日々を綴るエッセイを、大森立嗣監督が映画化。20歳の典子(黒木華)は、従姉の美智子(多部未華子)とともに自宅近くの茶道教室に通い始める。武田先生(樹木さん)の指導を受ける20数年間で、典子は就職、失恋、大切な人の死などを経て、お茶や人生における大事なことに気がついていく。
映像は2017年12月中旬、樹木さんが今作の撮影を終えた際に行われたインタビューで、役づくりや作品の舞台裏、初共演・黒木への印象などを、真心こもった言葉で明かす様子が収められている。劇中でも重要な“初釜”のシーンについて聞かれると、「それがおかしいんだけどね、主だったスタッフ全員が、私以上に(茶道を)練習しているの。だからすごく捌きがいいの。進行もいいの。映画は、言ってみれば私なんかは材料のひとつ。全部根回しするスタッフがあれだけお茶をやったというのは、大変な収穫だろうと」と、樹木さんらしい語り口で製作陣をねぎらう。そして「それはきっと、画面に出るだろうと思ってます」とほほ笑み、「私はただの傀儡で」とジョークを飛ばした。
さらに、黒木に対しては「普段は淡泊にしておいて、役のときに変わるという、一番理想的な役者の姿じゃないかなと。黒木さんが典子をやると言った段階でこの作品は成立したなと思いました」と手放しで褒めちぎる。続けて「見どころは」と問われると、「よく、そういうおんぶにだっこの質問をするの。見どころは、なんて。見どころは自分で見つけてください、というのが見た方へのお願いなんですけど」と笑いながら苦言を呈しつつ、「“こんなふうに何でもないことを、毎年同じことができるということが本当に幸せなんですね”という武田先生のセリフがありますが、やはりそこに行きつく。今の時代に必要な作品になればいいなと思いました」など、含蓄ある数々の言葉を重ねた。
「日日是好日」は、10月13日から全国公開。
(C)2018「日日是好日」製作委員会
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