「最後のジェダイ」批判の半数以上がロシアのボットか政治的な目的
2018年10月5日 12:00

[映画.com ニュース] 昨年12月に公開された映画「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」に対する批判的なツイートの半数以上が、政治的目的を伴うボット(自動投稿プログラム)やトロール(荒らし)によるものだったことが、米南カリフォルニア大学(USC)の調査によって明らかになった。英ガーディアン紙が伝えている。
USCコミュニケーション&ジャーナリズム学部の主任研究員モートン・ベイ氏は、「最後のジェダイ」が公開されてからの7カ月間、同作の脚本・監督を手がけたライアン・ジョンソンのTwitterアカウントに直接寄せられた1200を超えるツイートを回収した後、リツイートなどを排除して最終的に絞り込んだ967のツイートを分析した。
同氏はその結果、ジョンソン監督に寄せられた否定的なツイートの50.9%が「政治的意図のあるものか、人間が投稿したものですらないことが分かった」としたうえで、それらの投稿が「極右思想や性別・人種・性的指向に対する差別といった政治的主張を広める目的で、ファンの議論に便乗したボット、トロール、もしくは政治活動家によるもの」との見解を示した。また、ボットまたはトロールによるツイートのうち約半数は、ロシアが発信元だったという。
同作をめぐっては、公開直後からキャラクターやストーリーに対する批判が耐えず、「スター・ウォーズ」シリーズ初となるアジア系アメリカ人の主要キャストとして注目を集めたローズ役の女優ケリー・マリー・トランが、ネットいじめに耐え切れずインスタグラムの全投稿を削除するなど、とりわけソーシャルメディアで否定的な感想が圧倒的多数を占めていた。だがベイ氏の分析結果によると、否定的な内容のツイートは全体の21.9%にすぎず、ボットや偽アカウント、トロールを除くと、全体のわずか10.5%にまで減少する。
ジョンソン監督は今回の調査結果を受け、自身のツイッターに同論文へのリンクをリツイートすると同時に、「概してネット上での私の経験と一致しているが、はっきり伝えておきたいのは、これがファンによる好き嫌いとはまた別の話だということ。ネット上でも実生活でも、映画に対して様々な意見を持つたくさんのファンと議論を交わしたし、そもそもファンダムとはそういうもの。今回の研究が呈しているのは、ネットいじめという有毒な菌だ」とコメントしている。

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