草なぎ剛がどこか憎めない“ダメ父”熱演 西加奈子原作「まく子」特報映像披露
2018年9月28日 08:00
[映画.com ニュース] 直木賞作家・西加奈子氏の小説を映画化する「まく子」の特報映像が、このほど披露された。主演を担った14歳の新鋭・山崎光の奮闘ぶりや、草なぎ剛がどこか憎めない“ダメ父”に扮する模様などを収めている。
メガホンをとったのは、「くじらのまち」が第63回ベルリン国際映画祭などで高い評価を得た鶴岡慧子監督。小さな温泉街に住む小学5年生の男子・慧(山崎)は、不思議な魅力をもつ美少女転入生・コズエ(新音)と出会う。コズエの秘密を知ることで、慧は今まで見てきた日常が優しく塗りかえられていき、ほんの少しだけ大人へと近づいていく。
特報では、子どもと大人の狭間にいる慧を中心に、コズエ、慧の父・光一(草なぎ)と母・明美(須藤理彩)を瑞々しく映し出す。原作小説の発売当初、西氏は「大人になりたくない子どもたちに、そして、大人になりたくなかったかつての子どもたちに読んでもらいたい、そう思いながら書きました」とコメントを寄せていた。本映像では「信じること、与えること、受け入れること、そして、変わっていくこと」というナレーションや、光一の「みんな変だよ。おまえも、俺も」というセリフなどを通じ、“大人になること”の尊さを表現している。
「まく子」は、2019年3月から東京・テアトル新宿ほか全国公開。