川栄李奈、亡き大杉漣さんとの共演に感謝「自分より私に気を配ってくれた」
2018年9月25日 22:05

[映画.com ニュース] 女優の川栄李奈の初主演映画「恋のしずく」の完成披露試写会が9月25日、東京・丸の内TOEI2で行われた。川栄は、共演の小野塚勇人、中村優一、瀬木直貴監督とともに舞台挨拶に立った。
広島の造り酒屋に研修に行く女子大生役。東広島で約1カ月のロケに臨み、「すごく人見知りなので、仲良くなれるか不安もあったけれど、撮影初日に皆でこたつでご飯を食べたのが、お正月に親せきが集まっているようだった。それで入りやすくなり、毎日、日本酒を飲んでいました」と満足げに振り返った。
だが、ロケに使用した蔵元が7月の西日本豪雨で被災したこともあり、「街の人の協力がなければできなかった。人の温かさやきれいな風景がスクリーンを通して伝わればいい」と神妙な面持ち。瀬木監督は被災後にスタッフら約40人と現地に赴き、泥のかき出しなどを手伝ったという。
また、今年2月に亡くなった大杉漣さん(享年66)とも共演し、「待ち時間に、縁側でひなたぼっこをしながら、いろんなことをお話しした。本番では、自分のことより私のことに気を配ってくださりうれしかった」と感謝。大杉さんの息子役を演じた小野塚は、「仲の悪い設定だったので、話せたのは挨拶くらい。でも、そういう人だから距離を置いているんだと小市(慢太郎)さんが教えてくださり、一緒のシーンでは背中から出る空気で語っていただいた」としのんだ。
完成を記念して鏡抜きも行い、小野塚は「1年前からひとつひとつ丁寧に作り上げて、一人一人の気持ちの動きが鮮明に描かれています」とアピール。川栄も、「すべてのスタッフ、キャスト、そして大杉漣さんの思いが詰まっています。面白かったというより、ほっこりした、もう1度見たい、広島に行ってみたいと思ってもらえてらうれしいです」と言葉に力を込めた。
「恋のしずく」は、ワインソムリエを目指すリケジョの女子大生が、なぜか日本酒の酒蔵に研修に行くことになるが、蔵元らさまざまな人々との出会い、日本酒造りを通して人生の目標を見定めていく姿を描く。10月13日から広島県で先行公開、同月20日から全国で封切られる。
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