川栄李奈の映画初主演作「恋のしずく」10月公開決定! ポスターもお披露目
2018年7月26日 12:00

[映画.com ニュース] 川栄李奈が映画初主演を務める「恋のしずく」が10月13日に広島で先行公開され、同20日から全国で公開されることが決定。あわせて、「一生、忘れられないもの、みつけました。」というコピーが添えられたポスタービジュアルもお披露目された。
物語の舞台は、酒蔵で有名な東広島市・西条。ワイナリ―での研修を夢見ていた農大生・橘詩織(川栄)は、意に反して日本酒を作る乃神酒造へ実習に赴くことになった。やる気のない蔵元の息子、厳格な杜氏、米農家であると同時に蔵人の美咲に囲まれて実習を開始するが、失敗を繰り返してしまう詩織。そんな矢先、病に伏せていた蔵元がこの世を去り、老舗の蔵が危機を迎えてしまう。
公開されたポスターは、歴史ある酒造りと初恋に奮闘する詩織役の川栄がお猪口を持ってほほ笑み、その背後を蔵元の息子・莞爾役を演じた「劇団EXILE」の小野塚勇人が通りかかる光景を活写。下部には、2月21日に亡くなった大杉漣さん演じる蔵元のほか、杜氏役の小市慢太郎、詩織をサポートする美咲役の宮地真緒、酒造会の若手ホープに扮する中村優一の姿が確認できる。
川栄は「みんなの思いが詰まった作品です。見終わったあとすごく温かい気持ちになりました。日本酒や街の良さが出ていて、広島の方や、作品に関わっていただいた方に早く見て欲しいと思いました!」と公開が待ちきれない様子。「主人公・詩織の成長や、家族、そして仲間の絆を感じられる作品ですので、そこに注目していただきたいです」とアピールすると、小野塚はロケ地となった東広島市の人々の協力が作品に必要不可欠だったことを明かし「この映画を見た時にその1つ1つのシーンや街並みから、優しさや愛情が感じられ、何より日本酒という伝統文化を好きになって頂けると思っています」と語っている。
瀬木直貴監督は「映画は人の手で“作るもの”と考えていましたが、本作で映画は“生まれる”ものであることを実感しました。スタッフやキャストの奮闘、旅情豊かな風景、関係者の期待、様々な要素を混ぜ合わせても映画は出来ません。目に見えない、はっきりと認識できない何かが作用して映画になる。それを見守るのが監督の役割でした」と述懐する。そして「生まれるものには意味があります。本作には西日本豪雨で被災された酒蔵、鉄道、田園風景が登場しています。単に楽しい作品ではなく、この時代に必要な映画という使命を帯びている気がします」と告白。本作の収益の一部は、西日本豪雨の復興支援活動に寄付されることになった。
「恋のしずく」には、蕨野友也、西田篤史、東ちづる、津田寛治も出演。10月13日に広島で先行公開され、10月20日より東京・丸の内TOEIほか全国公開。
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