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有村架純、人生が変わった瞬間を告白「それがなかったら今ここにいない」

2018年9月21日 19:30

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舞台挨拶に立った有村架純と石田ゆり子
舞台挨拶に立った有村架純と石田ゆり子

[映画.com ニュース] 本屋大賞2017にノミネートされた、川口俊和氏の小説を実写映画化した「コーヒーが冷めないうちに」が9月21日、全国307スクリーンで公開初日を迎え、主演の有村架純、共演の伊藤健太郎林遣都石田ゆり子、メガホンをとった塚原あゆ子監督が東京・TOHOシネマズ日比谷での舞台挨拶に立った。

店内のある席に座ると“過去”に戻ることが出来る喫茶店を舞台に、後悔を抱く客たちが不思議な体験をするさまを描いた。その喫茶店で働く時田数を演じた有村は、「(撮影から)こんなに早く作品をお届けできるとは思ってもいなかったですし、公開日を聞いたときはびっくりしました。あっという間ですね、“その日”が来るのは」とほほ笑み、「まだ初日なのに、たくさんの人が足を運んでくださっていると聞いています」と感謝をにじませた。

そしてドラマ「アンナチュラル」などで知られる塚原監督は、今作で映画監督デビュー。万雷の拍手が受けると、「いつもは、オンエアをテレビの前で、1人で座って見るんですが、ご覧になった方にこうやってお会いできることを嬉しく思います」と目を細めた。撮影ではキャストにアドリブをうながすこともあったそうで、有村は「健太郎さんとの公園のシーンは、日本で1番平和なんじゃないかという穏やかな空気でした」、伊藤も「僕がただピクルスが食べられない、というやり取りなのに、すごくきれいに塚原さんに切り取っていただきました」と述懐していた。

また登壇陣には、「人生が変わった瞬間は」との質問が。有村は「このお仕事を始めたこと」といい、「15歳でお芝居がしたいと思って、オーディションを受け始めました。それがなかったら、今ここにいないと思います」と明かす。きっかけは「突然、中学3年生のときにドラマを見て、興味を持ったこと」だそうで、目標が実現した現在は「本当に、毎日が夢のようです。挫けそうになっても、『何のために東京にいるんだ』と思い返すんです」としみじみ話した。

さらに林は「中学のとき、修学旅行で来た渋谷でスカウトを受けたこと」と述べ、「同じ班の、そんなに親しくない女子3人が『渋谷に行きたい』と言ってくれた。そこで事務所の方に出会ったので、ずっと感謝しています」と、偶然のめぐり合わせに思いを馳せる。石田も「15歳の春、自由が丘を歩いていて、とある老舗和菓子屋の前で(スカウトの)声をかけられた」と振り返り、「それまで水泳選手で、格好も短パンとTシャツ、髪型は男の子のようだったのに。33年前ですね」とはにかんだ。一方で伊藤は、「最近(芸名に)名字をつけたこと。人生変わりましたね。映画のクレジットで、伊藤健太郎、と出る」と語り、客席のファンからは笑い声が上がっていた。

この日は、ヒットを祈願した鏡開きも実施。カップ型の樽のなかにはホットコーヒーが入っており、登壇陣に注いで回った有村は「斬新ですね」と笑っていた。

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