黒木華、共演・樹木希林の生き方に学ぶ「とにかく格好いい方」
2018年9月4日 22:15
[映画.com ニュース] 茶道を通して女性たちの成長を描く映画「日日是好日」のプレミアム試写会が9月4日、東京・港区の明治記念館で行われ、主演の黒木華をはじめ鶴田真由、鶴見辰吾、原作の森下典子さん、大森立嗣監督が舞台挨拶。高円宮妃久子さまも出席し観賞された。
当初、お茶の先生役で出演した樹木希林も出席予定だったが、左大腿骨骨折で入院中のため欠席。先月30日に、義理の息子で俳優の本木雅弘が一時危篤状態に陥っていたことを明かしていたが、この日も直筆のメッセージを黒木が代読した。
「この度高円宮久子妃殿下並びに同絢子女王殿下の御臨席を賜りまして ひたすら有難く頭(こうべ)を低(た)れるばかりです 台風接近もともない申し訳なく 涙涙でございます ふるえるような時をいただいてをります」(原文のまま)
黒木は、樹木との共演について「とにかく格好いい方で、なんで格好いいんですかとお聞きしたら『周りに格好いいものしか置かないからよ』とおっしゃられていました。そういうシンプルな生活が格好良さにつながっているのかなと思いました」と感化された様子。鶴田も、「人間そのものが素敵な方で、それが画面に出ているから役の重みが増す。まずは、役者として人間力を磨かなきゃと勉強になりました」と振り返った。
そして、黒木は「お茶を経験したことがないところから始め、森下先生の人生を疑似体験できましたし、日本の四季の美しさを感じることができました」と述懐。大森監督は、「世の中には分かるものと分からないものがあるけれど、分からないものは時間をかけて分かればいいという原作の一文で映画化したいと思った。時間が止まっているように、ゆっくりと流れていく映画にしたかった」と意図を説明した。
「日日是好日」は、10月13日から全国で公開される。