【独占】「ファンタビ」最新作の初情報を撮影現場で入手!<ストーリー編>
2018年8月22日 19:00
[映画.com ニュース]世界的大ヒットシリーズの最新作「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」の公開が待ちきれない映画.comが、英リーブスデンにあるワーナー・ブラザースの撮影スタジオを昨年10月に直撃取材。主人公ニュート・スキャマンダー役のエディ・レッドメインをはじめ、キャスト・スタッフから最新作の情報を入手してきました。そのレポートを全3回で届け。第1回は、ストーリーを探っていきます!
前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は、「ハリー・ポッター」シリーズの原作者J・K・ローリング氏が自ら映画脚本を書き下ろした魔法ワールドの物語。1926年のアメリカ・ニューヨークを舞台に、魔法動物学者のニュート・スキャマンダー(レッドメイン)が、魔法使いのティナ(キャサリン・ウォーターストン)&クイニー・ゴールドスタイン(アリソン・スドル)の姉妹、普通の人間ジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)とともに繰り広げる大冒険が描かれました。ニュートは、魔法のトランクから逃げ出した魔法動物たちを捕獲しようと大奮闘する最中、アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)の闇祓いに変装していた黒い魔法使いゲラート・グリンデルバルト(ジョニー・デップ)の正体を暴き、捕まえましたが……。
今作の脚本もローリング氏が手がけています。物語は、前作の結末の数カ月後からスタート。故郷イギリスに戻ってきたニュートは、ちょっとしたセレブになっているみたい。同役を演じるレッドメインは、「人付き合いが苦手なニュートが、本を出版したことで一躍有名人になるなんて笑えるよね」と語り、「ティナに会うためにニューヨークへ戻りたいんだけど、ロンドンを離れられずにいるんだ」と説明します。そんななか、ニュートはホグワーツ魔法魔術学校での“恩師”アルバス・ダンブルドア先生(ジュード・ロウ)たっての頼みで、フランス・パリへと向かいます。魔法動物の追跡が得意なニュートは、そのスキルを生かして「パリのあるエリアで地形学みたいな調査をするんだ」とか。彼が探すものとは一体……?
ニュートがパリで捜索するのは、MACUSAにとらえられていたはずのグリンデルバルド。「彼はアメリカからヨーロッパへ移送される途中で脱走し、自由の身になって、パリに居を構えるんだ」。そう教えてくれたのは、ホグワーツのセットを設計したことでも知られるプロダクションデザイナーのスチュアート・クレイグです。魔法界と人間界の支配を企むグリンデルバルドはなぜパリを選んだのでしょうか?
前作で、抑圧されていた魔法の力が暴走し、最後は黒い煙となって空へと漂っていった青年クリーデンス。演じるエズラ・ミラーは、「モーションキャプチャーの撮影って可能性もあるからね(笑)」と、人間の姿に戻れるのかどうかをはぐらかしましたが、「いま僕に言えることは、クリーデンスがサーカスに入るってことだけ。サーカスが彼をパリに連れて行くんだ」と告白。一方で、レッドメインは「ニュートだけでなく、いろんな人がクリーデンスを探している。それで、みんながヨーロッパにやってくるんだ」と語ります。今作でも、強大な力を秘めたクリーデンスが物語の鍵を握っているようです。
MACUSAの闇祓いティナを前作に引き続き演じるキャサリン・ウォーターストンは、「ティナは今作の冒頭でパリにいるわ」と明かします。「彼女はクリーデンスに対して、強迫観念ともいえるほどの責任を感じている」と語っており、前作で救うことができなかった青年を心配し、その行方を追ってパリにたどり着くことが予想されます。そして、主要な舞台のひとつとなるフランス魔法省では、「たくさんの陰謀がひしめいている」とか。「ほとんど全員が、いずれそこに行き着くはず」、ということは決戦の舞台となるのでしょうか? プロダクションデザイナーのクレイグが見せてくれたコンセプトアートでは、パリの名所のひとつグラン・パレのようなガラスのドーム型天井が印象的で、天井いっぱいに広がる魔法界版の星図には、デミガイズといった魔法動物たちが星座として描かれていました。
前作のキャラクターたちが活躍するだけでなく、「リタ・レストレンジやダンブルドア、前作で名前だけ出てきた兄のテセウスとの関係が掘り下げられていくんだ」と、人間関係がより深く描かれることをレッドメインは予告。「グリンデルバルトが力をつけ、純血の魔法使いの権力を強めようとする動きが過激になって危険が高まる」と、ハラハラするような展開もほのめかしました。一方で、「ハリポタ」シリーズからプロデュースを手がけてきたデビッド・ヘイマンは、ユーモアもたくさんあると断言。様々な愛の形や信じる心が「前作よりも現代的な芸術的アプローチで描かれ、ダイナミックさが増している」と自信たっぷりに、「1作目を土台にして、もっと世界観をひろげ、前作とは違ったカラーの作品をつくりたい」と意気込んでいました。
当初3部作を予定していた「ファンタスティック・ビースト」シリーズですが、現在は5部作構想へとスケールアップ。ダンブルドア先生やホグワーツの登場で「ハリポタ」シリーズとのつながりも深まり、ウィザーディング・ワールドの大冒険はますます壮大になっていくでしょう。
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」は11月23日から全国公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。