PlayStation VRで憧れのホームシアターがグッと身近に
2018年8月18日 10:00

[映画.com ニュース] 映画ファンなら誰しも一度は憧れるであろうホームシアター。お気に入りの1本を自宅でも大画面&高音質で楽しみたい。だけど、自分の部屋に最適な大きさのスクリーンやモニターのサイズを計算するのは面倒だし、プロジェクターやスピーカーの設置は大変そうだし、全部そろえるとなるとコストはかかるし……とちょっとハードルが高いのも事実。そんな手が届きそうで届かない夢のホームシアターが、「PlayStation VR」(以下PS VR)でグッと身近になるかもしない。
「VR元年」と叫ばれた2016年、世に送り出された「PlayStation VR」。その動画視聴アプリケーション「シアタールームVR」では、仮想空間内の大画面シアターで映画やアニメなどの映像作品を鑑賞できる。同アプリを運営するソニー・インタラクティブエンタテインメントは今年7月、ハリウッドの3D映画のベータテストを初実施。そこで、「スパイダーマン ホームカミング」と「バイオハザード ザ・ファイナル」の3D日本語吹き替え版を体験した。
セッティングはいたってシンプル。「PS VR」、「PlayStation 4」、そしてテレビを接続し、位置認識のためのカメラを配置するだけ。チュートリアル動画を見ながらでも10分もあればできてしまう。あとはネットに接続して、VRヘッドセットとイヤホンを装着すれば準備は完了。「シアタールームVR」のアプリを起動させ、まずは「スパイダーマン ホームカミング」から視聴してみた。
白いスクリーンが出現した瞬間、「意外と小さい」と思ってしまったのだが、周囲を見渡してから正面を向くと、不思議なことにスクリーンが大きく感じられた。実際の劇場を彷彿される内装で、違いといえば自分の座席しかないことくらい。高い天井や、前後左右のスペースを認識したことで、まるで映画館のど真ん中の席に陣取っている感覚になったのだ。まさに巨大スクリーンを“独り占め”。ちなみに、スクリーンサイズの変更も可能だ。

以前、6分弱のVR映画で“VR酔い”を経験したことから、2時間13分ある「スパイダーマン ホームカミング」の視聴に多少不安を抱えていたが、そんな心配は杞憂に終わった。それどころか、3度目の鑑賞にして今まで最も一番楽しめた。前列の人の頭で画面が欠けることもなければ、生活音に邪魔されることもなく、作品にとことん集中できたからだ。劇場での映画鑑賞と同じ感覚なので、過度なカメラワークが引き起こす“VR酔い”に悩まされることもなかった。
一方の「バイオハザード ザ・ファイナル」では、3Dの効果が存分に満喫できた。特にアンデッドで埋め尽くされた荒野や、地下研究所「ハイブ」内部の細い通路など、奥行きを感じさせる場面で3Dの威力が発揮されていたように思う。劇場の3Dメガネよりも疲れを感じることなく、その効果を楽しめたことで思わず得をした気分になった。
画質・音響ともに申し分なく、お気に入りのソファにいながらにして、映画館気分が味わえるのはなんともぜいたく。しかし、自宅のWi-Fi環境のせいかもしれないが、ストリーミング再生が2度ほど途切れてしまったのは残念だった。友だちや家族と一緒にワイワイ見ることはできないが、1人でじっくりと作品を心いくまで堪能したいというときに重宝するだろう。
「シアタールームVR」では、初となる日本映画(3D映像版)のベータテストとして「貞子3D」を8月22日から配信。こちらはすでに参加希望者の応募が締め切られてしまったが、放送中のTVアニメ「オーバーロードIII」の無料見逃し配信が実施されており(こちらは抽選なしで体験可)、7月25日から毎週水曜日(午前0時頃予定)に話数が更新されている。正式リリースにむけて着々と準備が進められている「PlayStation VR」、映画鑑賞に新たなスタイルをもたらしてくれそうだ。

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