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恋人と顔も職業も同じ“別人”の正体は? 「2重螺旋の恋人」緊迫感あふれる本編映像

2018年8月2日 11:00

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果たして、ルイの正体は? 緊迫の精神分析シーン
果たして、ルイの正体は? 緊迫の精神分析シーン
(C)2017 - MANDARIN PRODUCTION - FOZ - MARS FILMS - FILMS DISTRIBUTION - FRANCE 2 CINEMA - SCOPE PICTURES / JEAN-CLAUDE MOIREAU

[映画.com ニュース] 「スイミング・プール」「危険なプロット」などで知られるフランス映画界の鬼才フランソワ・オゾンが構想4年を経て放つ最新サスペンス「2重螺旋の恋人」の本編映像が公開された。

第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された心理サスペンス。誠実な精神分析医ポール(ジェレミー・レニエ)と恋に落ちた女性クロエ(マリーヌ・バクト)が、ポールの双子の兄と名乗るルイ(レニエの2役)と偶然出会い、傲慢なルイと禁断の関係を深めていく姿が描かれる。

今回、本編映像より特別に公開されたのは、クロエがルイの正体を探るために、自分の素性を隠したまま、彼の診察を初めて受ける緊迫のシーン。クロエが「先生が知人のポール・メイエルに似ていて」と言葉を投げかけると、向かい合って座る初対面のルイは「ポールは自分の双子の弟だ」と返答する。

初めて知る事実に動揺するクロエは、それを隠すように「姉の存在」「母の死」といった自身の心境についての“嘘”を話し始めるが、ルイは即座に嘘だと見抜き、「自分を誘惑するため」だと断じる。

このシーンについて、オゾン監督は「精神分析の治療は、場面に動きがないものになりがちだが、本作では心象とカットをリンクさせ、観客は精神分析医になって、患者の話を聞いているように感じるだろう」と語る。本編では、穏やかで包み込むような治療をするポールの診察室との対称性や、シンメトリーに配置された美術セットなど、謎が幾重にも散りばめられたオゾン作品の美学を堪能できる。

2重螺旋の恋人」は、8月4日から全国公開。

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