本当にあった狂気の“イス取りゲーム”!「スターリンの葬送狂騒曲」本編冒頭映像公開
2018年8月2日 13:00
[映画.com ニュース] ソビエト連邦の最高指導者ヨシフ・スターリンの死を風刺した内容から、ロシア政府に上映禁止の措置を受けたイギリス製作のブラックコメディ「スターリンの葬送狂騒曲」の本編冒頭映像が公開された。
「粛清」という恐怖で国を支配していたソ連の絶対的独裁者スターリンが急死した1953年を舞台に、スティーブ・ブシェーミやジェフリー・タンバーら個性派俳優陣が演じるフルシチョフやマレンコフといった側近たちが、最高権力の座をめぐって、欲に駆られた権力闘争に身を投じる。
オルガ・キュリレンコ演じるピアニストのマリヤによる演奏シーンで、幕を開ける本編冒頭映像。観客たちが演奏に耳を傾けるなか、1本の電話が鳴り響いた。コンサートのディレクターが受け取ったのは、「17分後にスターリンへ電話しろ」という命令だった。一方、スターリンが入念にチェックした粛清リストを手渡された側近のベリヤは、部下に非道な粛清方法を指揮し、向かわせる。
監督・脚本を手がけたのは、エミー賞受賞とアカデミー賞ノミネートの経歴を持ち、テレビシリーズ「官僚天国 今日もツジツマ合わせマス」など政治風刺作品に定評のあるアーマンド・イアヌッチ。後継者の有力候補である第一書記フルシチョフを演じるブシェーミ、最大の政敵である秘密警察NKVDの責任者ベリヤ役の名優サイモン・ラッセル・ビールらが、ロシア語なまりの英語を駆使し、国葬の裏で極限の“イス取りゲーム”を繰り広げる。
「スターリンの葬送狂騒曲」は8月3日から全国順次公開。
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