「高崎グラフィティ。」佐藤玲、日本大学藝術学部の後輩たちにエール
2018年8月1日 21:30

[映画.com ニュース]堤幸彦、大根仁、平川雄一朗ら気鋭の映画監督を輩出してきた映像制作会社オフィスクレッシェンドが立ち上げた映像コンテスト「未完成映画予告編大賞」の第1回グランプリ受賞作「高崎グラフィティ。」のトークショーが8月1日、東京・日本大学藝術学部(江古田校舎)の特別公開授業として行われ、キャストの佐藤玲、メガホンをとった川島直人監督、脚本の小山正太が出席した。
群馬県高崎市を舞台に、高校の卒業式を終えたばかりの男女5人の数日間を描く青春群像劇。同学部の同期生だった川島監督、佐藤、カメラマン・武井俊幸がコンテストに応募してグランプリを射止め、オフィスクレッシェンドのサポートを得て長編映画として完成させた。佐藤は「高崎を訪れたのは初めてで、最初は『もっと田舎なのかな』と思っていたんです。でも、絶妙にひらけていて。予告編を作った時は『ここで育った人たちは都内に出て行かなくても十分満足できる。じゃあ、なんで東京に行くんだろう』という部分を深く掘り下げようとしていました」と振り返っていた。
長編映画デビューを飾った川島監督は「僕は男子校出身。そもそも女の子を主人公にした物語を書いたことがなかったんです」と告白。「中学時代に一番仲が良かった女の子をベースにし、地元の話を群像劇でやりたいという思いがありました。登場人物の多くは、僕の中学校、高校の知人の名前。嘘だと思うかもしれませんが、車をぶつけて保険金をもらうというのも友達の話です。僕のなかの“リアル”を、小山さんに膨らませてもらいました」とストーリーを完成させたようだ。
第25回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞後、ドラマ「5時から9時まで 私に恋したお坊さん」などの脚本を手がけてきた小山は「大根仁監督が日藝で講演を行った際に、一番前の席にいたのが僕と川島君。大根監督に『読んでください!』と脚本を渡したんですが、その時に彼から『小山さん、アツいっすね! お茶でも行きましょうよ。いつか映画でも作れたらいいですね』と言われたんです」と川島監督との出会いを説明。「未完成映画予告編大賞」グランプリ受賞後、改めて執筆のオファーを受けたようで「『大学時代の青春をそのままぶつけていこう』と言っていただきました。自分のなかに湧き上がるものを込められたので、監督や佐藤さんにはとても感謝しています」と語っていた。
演劇学科出身の佐藤は「元々は演劇が好きで入学してきたんですが、その勉強をしていくうちに“枝葉”が広がっていったような気がしています」と学生時代を述懐。そして「自分の好きなことを突き詰めていくと、段々と違う世界も見えてくるはず。私自身はあまり遊ばない方だったんですけど、本当は遊ぶことも大事だったなって感じているんです。(学生時代は)色んな事を吸収する時間。楽しいことにいっぱい目を向けていけばいいのかなって思います」と後輩たちにエールを送っていた。
「高崎グラフィティ。」は8月18日から高崎先行公開、8月25日から全国順次公開。
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