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職人?芸術家? 中国の複製油画村で10万点以上を描いた画家に密着「世界で一番ゴッホを描いた男」

2018年7月26日 17:00

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「世界で一番ゴッホを描いた男」ビジュアル
「世界で一番ゴッホを描いた男」ビジュアル
(C)Century Image Media (China)

[映画.com ニュース] 有名画家のレプリカ製作を産業とし、世界市場の6割を生産しているといわれている中国・深セン市近郊の大芬(ダーフェン)油画村。そんな大芬で働くひとりの画家に密着したドキュメンタリー「世界で一番ゴッホを描いた男」が、10月20日公開される。このほど「職人か芸術家か」とのコピーが添えられた本ビジュアルがお披露目された。

大芬(ダーフェン)油画村は、1989年香港の画商が20人の画工を連れてきたのが始まりで、現在、画工の数は1万を超える。毎年、この街で制作される数百万点の油絵が世界中で販売され、その総額は2015年で6500万ドルを超える。出演する湖南省出身の画家の趙小勇(チャオ・シャオヨン)は、1996年に出稼ぎで初めてこの地を訪れ、ゴッホの絵画と出会い、これまで独学でゴッホの複製画10万点以上を家族と共に描いてきた。多い時には毎月600~700枚のゴッホの複製画を全世界へ輸出している。

映画では、20年もの間ゴッホの複製画を描き続けてきたチャオが、芸術に人生を捧げた孤高の画家への溢れる畏敬の念、ゴッホと共に生きる者としての複製画へのこだわりとプライド、そして、自分はゴッホの複製画制作に命を懸ける職人なのか? ゴッホの生き様を今に蘇らせるアーティストなのか? という葛藤を映し、本物のゴッホの絵画を見るという夢を叶えるためにアムステルダムを訪れるまでを追う。

監督は、上海の写真家ユイ・ハイボーと、制作会社を持つ娘のキキ・ティンチー・ユイ。「世界で一番ゴッホを描いた男」は、10月20日から新宿シネマカリテ、伏見ミリオン座ほか、全国順次公開。


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