東出昌大&寛一郎、「菊とギロチン」初日祝い“四股ふんじゃった!”
2018年7月7日 15:40
[映画.com ニュース] 瀬々敬久監督の最新作「菊とギロチン」が7月7日、東京・テアトル新宿で封切られた。主演に抜てきされた木竜麻生をはじめ東出昌大、寛一郎らキャスト29人が集結。同館史上最多となる30人での初日舞台挨拶に、30年来の構想を結実させた瀬々監督は「皆さんの支え、力があったからこそでき上がった」と喜びをかみしめた。
女相撲の一座「玉岩興行」の力士たちが、映画の衣装で場内を練り歩く。途中からは舞台上にいた東出、寛一郎も呼ばれ、観客にプレゼントを配るサービスで会場と一体となって初日を祝った。
この日も劇場前でチラシ配りをした木竜は、満場の客席に「映画が広がっていることが分かってうれしい。すべてを伝えられたと思う」と涙声。東出は、「ここにいる生きのいい面々で作った、夏の熱さを吹き飛ばす、閉そく感をぶち破る映画ができた。監督が言っていたように(映画界に)風穴を開けたい」と高らかに宣言した。
俳優としての初仕事だった寛一郎は、2年前の撮影を振り返り「久しぶりに会う人もたくさんいて、懐かしい現場を思い出した」と感慨深げ。力士を演じた韓英恵は、「監督の『ダメだって言ってんだろう』というかわいがりに、皆でいつ監督をかわいがりしてやろうかというくらい本気になれる現場だった」とジョーク交じりに充実感を漂わせた。
そして、女相撲甚句の「イッチャナ節」を全員で歌い、大関梅の里役の前原麻希が土俵入りを披露。瀬々監督の「寛一郎、いけえ」の声に寛一郎が四股(しこ)を踏み、続けて「東出くんも、いけえ」という指令に、東出が「もういい、もういい」と言いながらも高々と上げた左足を踏み込むと、会場からは「よいしょーっ」の掛け声が鳴り響いた。