戸田恵子「アンパンマン」30周年に感慨無量「人生は“喜ばせごっこ”」
2018年6月30日 13:52

[映画.com ニュース] 人気アニメの30周年記念映画「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」が6月30日、全国208スクリーンで公開初日を迎え、声優を務めた戸田恵子をはじめ女優の杏、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の児嶋一哉が東京・新宿バルト9での舞台挨拶に出席した。
映画は、テレビアニメ第1話に登場し、アンパンマン誕生のきっかけとなった「いのちの星」が大きく関わるストーリーで、アンパンマン役の戸田は「30年もやってきたんだと、感慨ひとしおです」としみじみ。「良いこともあれば悪いこともあって、悲しいこともあれば嬉しいこともありました。私にとって『アンパンマン』は、(原作者の)やなせたかし先生そのもの。やなせ先生からは『戸田さん、人を喜ばせなさい。人生は“喜ばせごっこ”だ』と言われてきました」と目を細め、「今回のテーマは、『なんのために生きるのか』を問いかけます。子どもだけでなく、親御さんもためになると思います。『アンパンマン』は100年続く番組。これからも力の限り頑張っていきます」と熱く意気込んだ。
さらに、「アンパンマン」の楽曲を歌う「ドリーミング」の寺田千代&寺田嘉代も登壇。2人は「『アンパンマンマーチ』は、テレビではずっと2番が流れてるんです。1番は、今回の映画のテーマ。まさに『なんのために生まれて、なにをして生きるのか』」と切り出し、「やなせ先生と歌詞についてお話したことがあります。『歌詞は難しいけれど、言葉の意味がわからない幼い子どもだからこそ、いい言葉をきかせなさい。そうやって育った子どもたちは、やがてそういう生き方を選ぶようになる』とおっしゃっていました。今回も、本当にいい言葉にあふれています。この夏、何度でも映画館に通ってください」とメッセージを託していた。
また主人公・クルン役で参加した杏は、「平成最後の夏休みの予定は?」と問われ、「『アンパンマンミュージアム』にまだ行けていないので、すごく行ってみたいです。夏祭り、楽しそうですよね」とニッコリ。MCから「大嶋さん」としっかりいじられた児嶋は、「35年ローンで家を買っちゃったので、夏休みは休んでいる場合じゃない。79歳で払い終わる。どうなってんの?」と苦境を明かし、客席の乳幼児に向かって「ごめんね。ローンの話しちゃって」と謝罪していた。
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