豊田利晃の渾身作!小笠原諸島の“伝説のサーファー”追ったドキュメンタリー完成
2018年6月26日 18:50
[映画.com ニュース] 小笠原諸島で自然とともに生きる伝説のサーファーを追ったドキュメンタリー映画「PLANETIST」が完成し、2019年に劇場公開されることがわかった。企画・撮影・監督を務めたのは、「泣き虫しょったんの奇跡」などで知られる豊田利晃。「UNCHAIN アンチェイン」(2001)以来のノンフィクション作品で、約5年にわたる製作期間を経て、2時間46分の大作ドキュメンタリーを完成させた。
多様な生態系が存在し、“東洋のガラパゴス”と称される神秘と奇跡の島・小笠原諸島。サーファーたちのレジェンドであり、野生のイルカと泳ぐ世界初のドルフィンスイムを確立した“海のターザン”宮川典継氏は、今もその島で歩みを続けている。今作はミュージシャンや俳優が、宮川の案内により小笠原諸島で感受性を解き放ち、歓喜の瞬間を迎える様子をとらえた。
出演は宮川氏をはじめ、ディジュリドゥ奏者・画家のGOMA、俳優の窪塚洋介、渋川清彦、ドラマーの中村達也、ギタリストのヤマジカズヒデら。ナレーションは小泉今日子が担当し、音楽は大野由美子&コーネリアス&ヤマジ、音楽監督はZAKが手がけている。
豊田監督は宮川氏について、「宮川は小笠原で自然保護の仕事に従事している。島の生態系を守ること。それが仕事であり、彼の生き方である。世界的に見て、生態系が守られている場所は珍しい。小笠原が東洋のガラパゴスと呼ばれるように。生態系を守ることは地球を守ることである」と説明。そして今作に込めた思いを、「僕が島へのゲストを決めて、宮川典継が場所、時間、日にち、風、波、島の脈動の流れを読み、この島を祝福するような、祭宴を作り上げる。その時、その場所でしか起こらない奇跡。それを、地球の流れを読み、成立させていく。その祭宴に参加する者は、地球との一体感を感じて、それぞれが、それぞれの想像力を刺激され、何かを見る。僕は、それを『怪獣』と例える。これが、このドキュメンタリーというには作為的な映画の運動だ。地球と遊ぶこと。そのドリーミングな一瞬を観客と共有したいと思う。素敵な時間である。この一瞬のために人生があったのではないかと錯覚する。僕が死ぬ前に思い出す景色がこの映画に収められている」と語っている。
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