フランス映画祭2018開幕 パルムドール獲得の是枝裕和監督が祝福に
2018年6月22日 00:00
[映画.com ニュース] 今年で26回目を迎える「フランス映画祭2018」のオープニングセレモニーが6月21日に横浜のみなとみらいホールで行われ、常盤貴子、ナタリー・バイ、フランソワ・オゾン監督、是枝裕和監督ら日仏の豪華ゲストが多数来場した。
今年は日仏交流160周年という記念すべき年となり、昨年まで東京で開催されてきた「フランス映画祭 2018」は、13年ぶりに横浜で開催されることになった。オープニングセレモニーには、映画祭団長のナタリー・バイをはじめ、フランスの鬼才フランソワ・オゾン監督、オープニング作品「セラヴィ!」のエリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督ら豪華ゲストが来場。会場は華やかな雰囲気に包まれた。
そして今年5月に開催されたカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した「万引き家族」の是枝裕和監督もオープニングを祝して駆けつけた。「まずはフランス映画祭の開催、おめでとうございます」と切り出した是枝監督は、「映画祭は、映画を愛する人たちの交流の場です。今日集まってくださった皆さんのためというのはもちろんですが、僕たち作り手にとっても本当に貴重な時間であり、場所です」と挨拶した。
そして「僕自身を育ててくれたフランス映画、そして作り手になってからも数々の映画祭に呼んでもらいました。僕はフランスの映画人、フランスの映画ファンの方たちに育てられて、映画を作ることができています。同じようにきっと、今日、壇上にいらっしゃるフランスの作り手の皆さんも、日本のお客さんとの出会いによって、次の映画に向き合うエネルギーをもらって帰られると思います。そんな貴重な機会となるよう願っています」と呼びかけると、「今日は尊敬するフランスの映画人たち、そして映画を愛する方たちと同じ壇上に立つことができて光栄です。おめでとうございます」という言葉で締めくくり、会場から大きな拍手を浴びた。
一方、フェスティバルミューズを務める常盤は横浜市出身で、何度もフランスを訪れたことのある経歴を持つ。壇上に立った常盤は、「わたしのふるさとでもある横浜にフランス映画祭が帰ってきたタイミングで、フェスティバルミューズに選んでいただけたことを光栄に思います」と感激の表情を見せると、「お忙しい皆さんがフランスから来られるのもすべて、フランス映画を日本の方に見ていただきたい、知っていただきたいという思いからだそうです。それこそが文化なんじゃないかなとわたしは思いました。皆さんのフランス映画に対する情熱を横浜でも熱く受け止めて、映画祭を盛り上げていきましょう!」と会場に呼びかけた。
そして今年の団長は、フランソワ・トリュフォーをはじめ数々の名監督の作品に出演してきた大女優ナタリー・バイ。壇上に立ったナタリーは「こうして横浜に戻ってくることができてとてもうれしく思っています」と喜んでみせると、「この映画祭の間にたくさんの感動を受け取ってください。いろいろな映画が用意されています。それではお楽しみください」と観客に呼びかけた後、4日間の祭典の幕開けを常盤と一緒に華やかに宣言した。
「フランス映画祭 2018」(http://unifrance.jp/festival/2018/)は6月21日から24日まで、横浜みなとみらいホール、イオンシネマみなとみらいほかで開催。
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