ピクサー共同創設者ジョン・ラセター年内で退職へ
2018年6月11日 11:00

[映画.com ニュース] 米ウォルト・ディズニー社は6月8日(現地時間)、ディズニーおよびピクサー・アニメーション・スタジオでチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務めるジョン・ラセターが年内に退職すると発表した。バラエティほか複数の米メディアが一斉に報じている。
昨年11月、女性社員に対する望まれないハグや不適切な接触といった長年にわたるセクハラ行為が明るみに出て以来、自主休職中だったラセターの処遇をめぐっては、ディズニー側が復帰させる意向を見せていた。だがその一方で、SNS上では「#LoseLasseter(ラセターをクビに)」のハッシュタグと共に引退を迫る声が高まるなど、業界内外から大きな注目を集めていた。
ディズニーのボブ・アイガーCEOは声明で「ジョンは、ピクサーとディズニー・アニメーション・スタジオでの在職期間、リスクをいとわず、不朽の名作として後世に遺るであろう独創的かつ上質なストーリーの数々を生み出し、アニメーション業界に革新をもたらしました。卓越した才能とビジョンを持つ多くのクリエイターを集めることで、アニメーション映画の新たな水準を打ち立て、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに劇的な転換をもたらしてくれた彼の貢献に、我々一同深く感謝しています」と功績を称賛。そして、ラセターが今年12月31日付で退職すること、それまでは顧問として同社での勤務を続けることを明かした。
また、ラセター自身も声明を発表し「(休職していた)この6カ月間は、自分の人生やキャリア、個人的な優先事項について考える良い機会になりました。その結果、アニメーションに対する情熱にも、ピクサー/ディズニーの創造的才能から受ける刺激にも変わりはないものの、年内をもって区切りをつけ、新たな挑戦を始めるべきだという結論に達しました」と述べた上で、「私の創造性を、心ゆくまで追求する素晴らしい機会を与えてくれたことに、心からお礼を言いたい」と、ディズニーに感謝をにじませている。
ラセターは1984年、当時まだルーカスフィルムの映像制作部門にすぎなかったピクサーに入社。86年、スティーブ・ジョブズが同部門をもとにピクサー・アニメーション・スタジオを設立したのを機に、短編CGアニメで頭角を現した後、世界初の長編フルCGアニメ「トイ・ストーリー」(95)をはじめとする数々のヒット作で監督を務め、CGアニメ映画の草分け的な存在となった。09年にピクサーがディズニー傘下に入った際、両スタジオのCCOに就任。以降、ピクサー作品だけでなくディズニーアニメの製作総指揮も手がけるようになった。
ラセターの後任について、ディズニーから正式な発表はなされていないが、「アナと雪の女王」のジェニファー・リーと「インサイド・ヘッド」のピート・ドクターがそれぞれ、ディズニーとピクサーで後任に就くのではないかと予想されている。

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