綾野剛、主演「パンク侍」は“脳内破壊映画” 宣伝不可能の物語に「正直、困ってます」
2018年6月11日 20:56

[映画.com ニュース] 芥川賞作家・町田康氏の異色時代小説を映画化した「パンク侍、斬られて候」の完成披露舞台挨拶が6月11日、東京・ディファ有明で行われ、主演の綾野剛をはじめ共演の北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、若葉竜也、近藤公園、國村隼、豊川悦司、脚本の宮藤官九郎、メガホンをとった石井岳龍監督が出席した。
「くっすん大黒」「きれぎれ」などで知られる町田氏が2004年に発表した同名小説を素に、“超人的剣客”を自称する掛十之進(綾野)が、自ら招いた大惨事に七転八倒するさまを描く。綾野は「皆様が無事に帰れるか不安。これから、脳内破壊映画を見ていただきます」と観客の期待をあおり、今作を“宣伝不可能”と形容したうえで「今日、取材やテレビでの番宣をさせていただいたにもかかわらず……。宣伝不可能な映画で、正直、困ってます」と苦笑を浮かべた。
それでも、豪華キャストが集った理由を「町田康さんの原作を、宮藤官九郎さんが脚本、石井岳龍さんが監督すると言うだけで十分。間違いなく劇薬になることはわかっていました」とニヤリ。続けて「今回メインキャストは12人。一人ひとりのパンク精神をそのまま作品に持ち込んだ」と明かし、北川は「猿を抱くシーンで、こんなにかわいいんだって思った。パンクな映画ですが、猿のブロックは癒やされました。女性には響くと思います」と女性目線でアピールしていた。
さらに「一番パンクだと思う人は?」という質問には、多くの登壇陣が「石井監督」と回答。東出は「見た目はスマートでダンディーな方ですが、作品を見れば『あ、あっち側の人なんだな』と思う」といい、染谷も「とても腰が低いお人ですが、誰よりもやばいんです。丁寧なまま本当にやばいことを言うんです」と話す。綾野は「初日に『剛くん、今回は宇宙と戦ってほしい』と真顔で言われた」と暴露し、石井監督は「いや、あの~。とにかく面白い映画にすることを真剣にやっているだけなので。それがやばいとか、どうとかっていうのは自分ではわからない」と煙に巻いていた。
一方で綾野は、浅野の“ぶっ飛びぶり”に言及。「浅野さん、本番で僕のこと『ああ! 剛くん!』と言いましたよね? 最高に笑いました。横で染谷くんが、冷静にセリフしゃべっているし」(綾野)、「セリフがない役なのに、セリフ以外のことをべらべらしゃべっている」(宮藤)と吹き出すと、当の浅野は「監督に若いころに鍛えさせてもらったので、宇宙と戦うことは自分なりに理解していた。役が来た時に、『監督、これは行けってことですね?』と思い、電話で監督に『セリフなくしてください!』とお話しました。大変でしたよ、僕はこの通りまともな人間ですから」と冗談めかして一同を笑わせた。そして、その怪演に称賛の声が多数寄せられた豊川は、「撮影2日目でぎっくり腰をやっちゃいまして。綾野くんが60分くらいマッサージしてくれました」と告白し場内を驚かせていた。
「パンク侍、斬られて候」は、6月30日から全国で公開。
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