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まさかの即興だった?「ファントム・スレッド」本編重要シーン映像公開!

2018年6月1日 14:00

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白熱の演技対決が展開
白熱の演技対決が展開
(C) 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved

[映画.com ニュース] 第90回アカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞した「ファントム・スレッド」(公開中)の本編映像が、公開された。主人公とヒロインが、激しい言い合いになる場面を切り取っている。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン監督とオスカー俳優ダニエル・デイ=ルイスが再タッグを組んだ異色のラブストーリー。舞台は1950年代のロンドン。オートクチュールの仕立て屋レイノルズ・ウッドコック(デイ=ルイス)と、ウッドコックのミューズとなった若きウェイトレス、アルマ(ビッキー・クリープス)の危うくも美しい恋の駆け引きを描く。

完璧な生活を求めるウッドコックは、自分の美意識を貫き、周囲の人間にも従わせていた。ある日、アルマはウッドコックを喜ばせようと、あるサプライズを計画。だが、ペースを乱されたウッドコックは激怒してしまう。ついに限界を迎えたアルマは、「なぜ私はここにいるの。バカみたいにあなたを待つだけだなんて」と感情を爆発させる。

だが、アルマが「こんな風になるなんて思っていなかった。あなたを楽しませようと……」と涙を流しているにもかかわらず、ウッドコックは怒りの表情で「何を求めてた?」と“口撃”。「2人きりの時間を過ごしたい」というアルマと「自分の好きに過ごしたい」というウッドコックは対立し、いさかいに発展していく。

アカデミー賞主演男優賞を史上最多となる3度受賞した名優デイ=ルイスと、新星クリープスの演技対決を堪能できる映像だが、クリープスによれば、このシーンでは即興で撮られたという。「食卓のシーンの最後の部分は即興で、私が発した言葉は、そのときに私が思いついたものだった。まさかあんなことを言うなんて、思ってもみなかったわ。あのシーンにはセリフが用意されていて、とても説得力があり、この美しいセリフを持って滑り台へ向かい、それを滑るだけで良かったのだけど、それには終わりが無かったの。それで、監督が私に『終わりがないから、何かその場で出てくるものがほしい』と言って、あのようなシーンになったのよ。あの後、“大丈夫だったかな? 間違えたかしら? あんなことをしてよかったのかな?”と思ったのを覚えているわ(笑)」。

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