実写「この世界の片隅に」“すずさん”は松本穂香! 松坂桃李と初共演
2018年5月5日 06:00

[映画.com ニュース] こうの史代氏の人気漫画をドラマ化するTBS日曜劇場「この世界の片隅に」のキャスト発表取材会がこのほど、横浜市の同局緑山スタジオで行われ、松本穂香と松坂桃李の出演が発表された。
「この世界の片隅に」は、第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロイン・すずと、彼女を取り巻く人々の日常を描く物語。片渕須直監督のメガホン、女優・のんがすず役の声優として参加したアニメ映画版が16年に公開され、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した。ドラマ版では、松本がすず、松坂がすずの夫・北條周作を演じる。
約3000人が集ったオーディションを勝ち抜いた松本は「嬉しいというよりポカーンという感じでした(笑)。信じられない気持ちでいっぱいだった」と抜てきを知らされた時の心境を吐露。「見て頂ける方にとって、それぞれの大切なものを考えるきっかけになるような作品にしたいです。戦時中のお話ということで、正直大変なこともあると思いますが、すずさんのように明るく前向きに、精一杯楽しんで頑張りたいです」と意欲十分だ。自らの生活をすずの暮らしに近づけるべく、普段から下駄を履き、大好物の洋菓子を一切食べず料理や裁縫の特訓をしたりと、日々小さな努力を積み重ねている。
日曜劇場枠への出演は初となる松坂は「戦争を知らない僕らの世代が、その時代の作品をやることは重要だと常々感じていました」と胸の内を明かした。初共演となった松本については「衣装合わせの前に、写真を見たんですが、すずさんにぴったりだなと思っていました。夫として、しっかりと寄り添い、支えながら、小さな幸せを築きあげていけたらと思います」と告白。すると松本は「(松坂は)周作さんにしか見えない」と前置きしながら、「実は自分の出演が決まってから『松坂桃李さん、周作さんに合う』って勝手に思っていたんです。だから、びっくりしました」と願ってもない配役だったことを打ち明けていた。
昭和19年当時の世界観を忠実に再現するため、大正15年から呉市に実在していた古民家を緑山スタジオの敷地内に移築し、撮影を敢行する。北條家を目の当たりにした松本と松坂は「オープンセットというものを初めて見させていただいたんですが、本当に家ですよね。住めます(笑)。美術さん、すごいです」(松本)、「家の造形、木の植え方、再現度が素晴らしかった。美術スタッフの方は、広島出身なんですよ。作品への愛情の注ぎ方というのが、細かい部分にまで出ていました」(松坂)と驚きを隠せない様子だった。
TBS日曜劇場「この世界の片隅に」は、松本と松坂のほか、尾野真千子が周作の姉・黒村径子役、田口トモロヲが父・北條円太郎役、伊藤蘭が母・北條サン役、伊藤沙莉が北條家の隣人・刈谷幸子役、土村芳が出征中の夫の帰りを待つ主婦・堂本志野役、久保田紗友がすずの妹・すみ役で登場。演出を「カルテット」「重版出来!」の土井裕泰、脚本をNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」「ひよっこ」の岡田惠和が務め、久石譲が「時をかける少女」(1994年)以来24年ぶりに民放連続ドラマの音楽を手がける。クランクインは5月8日を予定し、7月から放送スタート。
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