「バーフバリ」監督、日本の絶叫上映に大感激!
2018年4月27日 04:00
[映画.com ニュース] インドで歴代No.1の興行収入を記録し、日本でもロングランヒットとなっている「バーフバリ 王の凱旋」の絶叫上映が4月26日、東京・新宿ピカデリーで行われ、来日したS・S・ラージャマウリ監督とプロデューサーのショーブ・ヤーララガッダが舞台挨拶に出席した。
映画は、「バーフバリ 伝説誕生」の続編。マヒシュマティ王国の国母シヴァガミ(ラムヤ・クリシュナ)から王位を託されたアマレンドラ・バーフバリ(プラバース)と、シヴァガミの実子でありながら王位継承争いに敗れた従兄弟バラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)との骨肉の争いや、自らがアマレンドラの息子と知らずに育った青年マヘンドラ・バーフバリ(プラバースの2役)の25年越しの王座奪還劇をアクション満載で描いた。今回の絶叫上映は、インターナショナル版に26分間の日本初公開シーンを加えたオリジナル版の上映決定を記念して催されたもので、オリジナル版には、ヒロインのデーヴァセーナが歌い踊るシーンなどが含まれている。
ラージャマウリ監督は、大盛り上がりの観客を前に、「以前からTwitterで皆さんの絶叫上映の様子は見ていたのですが、実際に日本で体感するのは夢のような気分です」と満面の笑みで挨拶。インドでの上映では、「(観客が)あまりにも絶叫しているので、俳優の声はほとんど聞こえないし、食べているものを投げるのでスクリーンもよく見えません。それに、それにそれぞれが色んなことを叫んでいるので、僕たちが聞きたくても何を言っているのか分からないんです(笑)」と絶叫上映が当たり前になっていると話し、「日本の皆さんの絶叫は息が合っている。これは世界でも類を見ないので、素晴らしいと思います」と大感激した様子を見せた。
ヤーララガッダは、キャラクターのコスプレ姿で参加している観客を見つけ、「こんなにたくさんの方がコスチュームを身に着けて映画鑑賞してくれるなんて素敵ですね! インドでコスプレが見られるのはコミコンくらいで、映画館ではありえないですから」と日本のファンの熱量に圧倒されていた。
今作の製作費は、インド映画では最高額の73憶5000万円。ラージャマウリ監督は、「キャラクターからストーリーを練り上げた段階で、長い映画になるとは思っていたのですが、2作の完成に5年間もかかったことと、こんなに莫大な製作費がかかったのは予想外」と苦笑い。キャスティングも苦労したようで、「大がかりなプロジェクトだったので、役者に役柄を話すときに知恵を絞りました。全員に、あたかもその方が中心であるようにお話して、全体像が見えてきたころに『こんな話だったのか』と気が付くようにしました(笑)」と茶目っ気たっぷりに明かしていた。
また、ラージャマウリ監督は今後上映されるオリジナル版を「より感情や余韻に浸っていただけると思います」とアピール。続編を望むファンの声には、「この作品は素晴らしい物語を思いついたことからスタートしています。映画が成功してこんなにも愛されている時点で、私たちの強運は尽きたのではないでしょうか(笑)。続編は、また良い物語が浮かび次第ですね」と含みを持たせて回答していた。
「バーフバリ 王の凱旋 完全版」は、6月1日から東京・新宿ピカデリーほか全国で順次公開。