生田斗真、問題作「友罪」にかけた“尋常じゃない覚悟”告白 瑛太は“雨男”の存在を指摘
2018年4月24日 20:15
[映画.com ニュース] 薬丸岳氏のミステリー小説を映画化する「友罪」の完成披露試写会が4月24日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、ダブル主演の生田斗真と瑛太をはじめ共演の佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子、メガホンをとった瀬々敬久監督が舞台挨拶に出席した。
かつて世間を震撼させた少年犯罪に着想を得て創出された、重厚な社会派作品。ジャーナリストの夢に破れ町工場で働き始めた益田(生田)は、同じタイミングで入社した鈴木(瑛太)と出会い、次第に心を通わせていく。しかしあることがきっかけで、益田は「鈴木は17年前の連続児童殺傷事件の犯人では?」と疑いを持ち始める。
生田は「はっきり言って問題作です」と断言し、「賛否両論も巻き起こると思っています。ですが監督の指揮のもと、すべてのキャスト・スタッフが尋常じゃない覚悟を持って向かった作品です」と矜持を告白。オファーを受けた際を「富田さんもおっしゃる通り、絶対にやらなくてはならない題材だと感じました」と話し、「製作中も、出来上がってからも、スタッフの皆さんと『作ってよかったのだろうか』と考えていました。しかし同じ時代に生きてきた者として、エンタテインメントとして表現することは必要だと、覚悟を持って挑むことにしました」と力強く語った。
瑛太は「衣装合わせで監督から『僕が俳優だったら、この役は受けない』と言われた」という壮絶な役どころだったが、「撮影時、結構雨が降った。晴れのシーンなのに曇りになったり、『これは多分、生田斗真、雨男だな』と思った。今日も雨が降っていますし」とポツリ。瀬々監督も「(天気のせいで撮影を)延ばしたんですが、また次も天気が悪くて。助監督から『今日撮らないとやばいです』と言われ、撮りました。生田くんのせいだと気がついて、今日は良かった」と乗っかり、生田は「やめてください! 風評被害ですよ」と悲鳴をあげていた。
また、3度目の共演となった生田&瑛太。生田が「多くを語らなくても、どこか太い部分でつながっているような関係。現場では隣同士で座ったり、すごい遠いところに座ったり。たくさん話すときもあれば、全然話さないこともある。それが心地良かった」と頼もしげな視線を寄越せば、瑛太も「生田斗真という俳優がどういった覚悟で来るか、というのはわかっている。とにかく僕は現場で役に集中していれば、そこでいろんな反応が起きてくる。斗真に甘えていることができました」と応じる。一方で生田は「いろんな取材を受けたりするんですけど、『~テレビをご覧の皆さん、生田斗真です、瑛太です』と言うとき、この人、自分の名前、噛んだんです。3文字なのに」とぶっちゃけるも、場内は“ややウケ”。瑛太も「それ、あんまり面白くないよね」と苦笑を浮かべ、たまらず生田は報道陣に対し「暗い映画なので、こういうのも入れておかないと。(見出しは)『生田、滑った』みたいな。やかましいわ!」と鋭い眼光を向けていた。
「友罪」は、5月25日から全国で公開。
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