あの体制から逃れることはできなかった…ナチスナンバー2の秘書の告白 「ゲッベルスと私」予告
2018年4月10日 17:00

[映画.com ニュース] ナチスナンバー2の力を持っていたといわれる、宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書、ブルンヒルデ・ポムゼルの告白を収めたドキュメンタリー「ゲッベルスと私」の予告編が公開された。ポムゼル氏の姿のほか、ゲッベルスの演説など世界初公開となる貴重な戦時中のアーカイブ映像が使用されている。
予告編では、ゲッベルスが「すべてを勝利に捧げよ」と党員を鼓舞する当時のナチス党大会映像の後、終戦から69年の沈黙を破り「あの体制から逃れることはできなかった」と吐露する、撮影当時103歳のポムゼル氏の姿が映し出される。
クリスティアン・クレーネスら4人の監督が手掛けたオーストリア映画。1942年から終戦までの3年間ゲッベルスの秘書としてナチス宣伝省で働いたポムゼル氏の生々しい証言から、20世紀最大の戦争の中で抑圧された全体主義下のドイツと、恐怖とともにその時代を生きた人々の人生を浮き彫りにする。なお、本作品では米国ホロコースト記念博物館に所蔵される、スティーブン・スピルバーグ・フィルム&ビデオ・アーカイブ・コレクション収蔵の映像が使用されている。
「ゲッベルスと私」6月16日から岩波ホールほか全国で劇場公開。
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