気まずさの極地…過激な“アート”にどう対応する?「ザ・スクエア」本編映像
2018年4月9日 16:00

[映画.com ニュース]第70回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したリューベン・オストルンド監督作「ザ・スクエア 思いやりの聖域」の本編映像が公開された。とあるパーティで“アート”としてチンパンジーを演じる男の行動に、会場の気まずさが頂点に達する様子が映し出されている。
「フレンチアルプスで起きたこと」で注目を集めたオストルンド監督が、アート界で成功を収めた主人公がさまざまなトラブルに見舞われる様子を、エレガントかつ痛烈な笑いを込めて描き、他者への無関心や欺瞞(ぎまん)、階層間の断絶といった現代社会の問題を浮き彫りにする。
現代美術館の敏腕キュレーターであるクリスティアンは、すべての人が公平に扱われる「思いやりの聖域」をテーマにした参加型アート「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品を展示することを発表する。現代社会に蔓延るエゴイズムや貧富の格差に一石を投じる狙いがあったが、ある日、善行の隙に携帯と財布を盗まれたクリスティアンがとった行動は、同僚や友人、自らの子どもたちをも裏切るものだった。
公開された映像は、パフォーマンス・アーティストの“モンキーマン”オレグ(テリー・ノタリー)が、パーティ会場でチンパンジーに成りきり、威嚇するような鳴き声を出しながら半裸でうろつく様子を収めたもの。奇妙な緊張感が張りつめるなか、オレグにちょっかいを出された男性は気まずそうに対応。おどけて上手くあしらったかのように見えたが、オレグの行動は過激さを増していき、どこまでが“アート”なのか、全員がとまどう様子を収めている。
「ザ・スクエア 思いやりの聖域」は、4月28日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、立川シネマシティほか全国で順次公開。
(C)2017 Plattform Prodtion AB / Societe Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS
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