黒沢清監督、最新作でウズベキスタンを描く 「世界の果てまで」オリジナル脚本で製作決定
2018年4月3日 12:00

[映画.com ニュース] 日本を代表する監督・黒沢清の最新作で、日本とウズベキスタンの国交樹立25周年を記念した映画「世界の果てまで(仮)」の製作が決定した。黒沢監督がオリジナル脚本を執筆し、日本のテレビバラエティ番組に出演する女性タレントが、取材のためにウズベキスタンを訪れ、現地のコーディネーターや異文化の人々との交流により、新しい世界に開かれ成長していく姿を描く。
日本とウズベキスタンは、1992年1月26日に正式に国交を樹立。加えて、日本人が建設に関わった「ナボイ劇場」の完成(1947年10月)から70周年を迎えたことから、両国の共同製作として企画が実現した。撮影は4~5月に行われ、駐日ウズベキスタン大使館、ウズベキスタン政府国家観光発展委員会、国営映画会社「ウズベクキノ」などの全面協力を受け、同国でのオールロケを予定。2018年内の完成と、19年内の公開を目指している。
そして「ダゲレオタイプの女」「散歩する侵略者」などで知られ、海外の映画祭でも高い評価を受ける黒沢監督が、中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の共和国を舞台に物語を紡ぐ。「かつての世界の中心“ティムール帝国”。この響きに私は昔から強く魅了されていました。今まさにその場所ウズベキスタンにいます。私の大好きな俳優、スタッフたちとここで映画を撮るのです。きっと、これまでのどれにも似ていない映画になるでしょう。いくつかの夢が同時にかなったような思いです」と感激を露わにし、「シルクロードのど真ん中に、何の予備知識も持たないひとりの若い日本人女性を放り込んでみました。彼女の唯一のとりえは並外れた用心深さです。押し寄せる異文化を警戒し、拒絶し続ける彼女は、果たしてこの国を理解することができるのでしょうか。また、この国の人たちも、そんな彼女をひとりの人間として認めてくれるのでしょうか。今回の映画が扱うテーマはそれです。実は、私自身もう何年もそういう状況に直面しているのです」とコメントを寄せている。
さらに、同国政府国家観光発展委員会のアジズ・アブドハキーモフ議長は、「黒沢清監督に初めて駐日ウズベキスタン大使館でお会いした際に、監督がウズベキスタンをはじめとする中央アジアに昔から強いご興味をお持ちだったと伺いました」と振り返る。母国でのオールロケを喜び、「ウズベキスタンと日本は、古くから深いつながりを持っています。この映画を通して、さらに我々の友好関係が深まり、日本の皆様に現代のウズベキスタンと我が国の歴史に触れていただける素晴らしい機会になることを期待しております」と思いを込めた。
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