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「キャロル」脚本家、年間10万人が失踪する日本の社会問題を映画化

2018年3月30日 11:00

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1年間で約10万人が失踪
1年間で約10万人が失踪
Dick Thomas Johnson on Visualhunt.com / CC BY

[映画.com ニュース] ケイト・ブランシェットルーニー・マーラ主演の映画「キャロル」でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたフィリス・ナジーが、ノンフィクション書籍「The Vanished: The Evaporated People of Japan in Stories and Photographs(原題)」を映画化する作品で、監督・脚本を手がけることがわかった。

米ハリウッド・レポーターによれば、フランス人ジャーナリストのレナ・モーガー著、ステファン・ラマエル写真のベストセラー本「The Vanished」は、日本で1年間に約10万人が失踪しているという実態に追った作品。家族との不和、失業、借金などを理由に周囲との連絡を絶ち、これまでの生活を捨てて蒸発した人たちを追跡してインタビューし、彼らの夜逃げを手伝う闇稼業の仕組みを綴っている。

この内容に衝撃を受けたというナジーは、「権利を奪われ、存在を消され、社会から抹殺されたこの人たちの物語は、日本のことではありますが、このような状況は世界のあらゆるところで増えています。世界全体に共通する問題として、この本にとても引きつけられました」と明言。映画は、韓国のCJエンタテインメントが製作し、原作のまま日本を舞台に描く。

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