心も体もアツくなる!!世界初の“超体感シネマ”を「ジュマンジ」で体験
2018年3月28日 15:00

[映画.com ニュース]世界的大ヒットを記録中の「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」を、ソニーの最先端テクノロジー「ハプティックベスト」で楽しむ「超体感シネマ『マジジュマンジ』」が、3月29日に開業する東京・日比谷のTOHOシネマズ日比谷で期間限定上映される。これに先駆け3月27日、報道陣向けの体験会が開催された。
映画は、呪われたテレビゲーム“ジュマンジ”の世界に吸い込まれてしまった高校生4人が、現実世界に戻るため、ゲームクリアを目指すアトラクション・アドベンチャー。今回のイベント上映では、ソニーが研究開発するハプティクス技術(触覚提示技術)を用いた振動デバイスを搭載した特製ベストを着用して映画を鑑賞。劇中の出来事や演出に合わせた様々なパターンの振動や衝撃により、まるで映画のキャラクターになったかのような体験ができる。
ハプティクス技術は、人間の5感のひとつである「触覚」を、振動デバイスなどで擬似的に再現する技術。身近な製品では、スマートフォンやゲームコントローラなどに応用されている。今回のハプティックベストには、前面6個、背面4個の合計10個の振動デバイスを装備。羽織ったら前中央のジッパーを締め、両サイドのマジックテープで体にフィットさせるだけ。意外と軽量なので、鑑賞中に「重くて疲れた」なんてことはなさそうだ。ドリンクホルダーにセットされたスイッチを入れれば準備は完了。いざ体験スタート!!
最初に体験したのは、ゲームの世界に転送された直後、セルフィー大好きのキラキラ系女子高生から、太った中年教授になってしまったベサニー(ジャック・ブラック)が、背後の川に潜んでいたカバに食べられる場面。カバが水面に顔を出した瞬間、鼻息が“ドン”と背中にぶつかり、口をバクバクと動かせば、ベストの胸部・腹部に次々と衝撃が加わる。座席が振動するMX4Dや4DXとは異なり、ハプティックベストは前面も刺激されるので、いままでにない没入感が味わえる。
ハプティックベストの効果が最大限に発揮されるのは、主人公たちの乗るヘリコプターがサイの大群に追いかけられる場面。エンジンの振動が伝わってくるだけでなく、谷底を猛スピードで駆けるサイの足音がドシドシとおなかに響いてきて臨場感たっぷり。ヘリコプターの上昇・下降の感覚まで再現されているのだから驚きだ。4シーンで合計10分ほどの体験だったが、触感が加わることで熱量あふれる迫力映像の興奮が倍増。それだけでなく、上半身がまんべんなく刺激されるため、まるでマッサージを受けたように体がポカポカ。心も体もアツくなる、新感覚の映画体験だ。
カバに食べられたり、サイに追いかけられたり、ロック様ことドウェイン・ジョンソン演じるブレイブストーン博士の強烈なパンチ&キックを受け止めたり。ハプティックベストは様々なシーンで発動し、その効果は実に100パターン以上。映画を配給するソニー・ピクチャーズの映画マーケティング部エグゼクティブディレクターの堀内啓氏によれば、「アクションシーンだけでなく、心臓の鼓動など感情面の演出もある」とのこと。さらには、立ち小便される岩といった日常ではありえないシチュエーションまで用意されており、想像力までも刺激してくる。
ハプティックベストを使用した映画の上映会はすでにメキシコで開催されているが、映画興行としては世界初。「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」が第1弾作品に選ばれた理由について、ソニーでハプティック技術の開発に携わるビジネスディベロップメントマネージャーの大原弘嗣氏は3つの要因を挙げる。まずは、主人公たちが別のキャラクターとしてゲームの世界を冒険するという内容が、「ハプティックベストで映画の世界を体感できるというコンセプトと似ていて非常にマッチする」こと。さらに、全世界累計興行収入が1000億円を突破する世界的大ヒット作であること。そして、TOHOシネマズの新しいフラッグシップ館開業との連携。「この3つを組み合わせるのが最高の形」と、新しい取り組みの実現した背景を説明した。なお、TOHOシネマズのマーケティング室の中嶋博明氏によれば、「あくまでもTOHOシネマズ日比谷オープニングの特別イベント」であり、他劇場での展開は未定だという。
「超体感シネマ『マジジュマンジ』」は3月29日~4月5日、TOHOシネマズ日比谷で通常料金で上映される。
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