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川栄李奈、“女優”として生きる理由 冴えた思考に裏打ちされた希有な表現力

2018年3月18日 10:00

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トロフィーを持ち笑顔の川栄李奈
トロフィーを持ち笑顔の川栄李奈

[映画.com ニュース] 女優として希有な表現力を見せ続ける川栄李奈が、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」(3月19日まで開催)の「京楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード」を受賞した。人気アイドルグループ「AKB48」を卒業してから、約3年。川栄は何を胸にとめ、ここまで歩みを続けて来たのだろうか。北海道・夕張の地で、インタビューに応じた。

輝きを放つ俳優やクリエイターたちに、「新しい波(ニューウェーブ)を起こして欲しい」という期待を込めて贈られる同賞。「女優として初めて賞をもらった」と表情をほころばせた川栄は、「お芝居がしたいと思ってAKBを卒業したので、お芝居のことで賞を頂くというのは、『このお仕事をやっていて良かった』と思いました」と幸福を噛みしめる。

作品のたびに、まったく違う表情を見せてくれる川栄。「亜人」で身長差約38センチの城田優を相手にアクションに挑んだかと思えば、「嘘を愛する女」ではうっとりとした笑みが逆に不気味なゴスロリ女子に扮し、日本版声優を務めた「KUBO クボ 二本の弦の秘密」ではまるで何10本と経験してきたかのような声の芝居を披露した。現在は最新出演映画「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」が公開中で、初主演作「恋のしずく」(2018年内に封切り)も控えている。千変万化の演じぶりだが、意外にも役づくりは「得意じゃない」という。

「普段、役づくりがあまり得意じゃないんです。台本を頂いて、セリフの言い方やテンポ感を自分で想像しながらお芝居しています。現場に行き、監督に『もっとこう』と言われてつくっていくタイプで、役づくりは事前にはあまりしません。現場で形作っていきます。役は1人でつくるものではないと思っています。共演者さんの雰囲気だったり、そういうことを探りながら毎回演じています」

観察とコミュニケーションを通じて現場の要望を汲み取り、望み通りに実行する。その速度と精度の高さは、冴えた思考力と無関係ではないだろう。“おバカキャラ”と親しまれていたイメージは、もはや過去のもの。今や「地頭が良い」「頭の回転が速い」など、製作陣からの評価はかつてと180度反転している。

「過去と現在で、自分はまったく変わっていないんですよ。勉強ができないだけで、もともと頭は良いんです(笑)! というのをずっと言ってきていて。勉強ができないから『あいつはバカだ』と言われますが、空気もめちゃくちゃ読みますし。勉強面を出していないだけで、私は何も変わっていないんです」。

表現力を磨くために日常で心がけていることを聞くと、「プライベートでは、何もしたくない(笑)。オフの日は、もうオフです。現場に入ったらオンになりますが、仕事が終わったら、切り替えます!」。切り替えの速さも、川栄の冴えを象徴するようだ。

AKB48を卒業する際、先々の選択肢はそれこそ無数にあったはず。そのなかで“女優”として生きていくことを決めた背景には、芝居に対する強い思い入れがあった。「女優を選んだ理由は、純粋に、お芝居が楽しかったからです。もっと勉強したい、もっといろんな作品に出たい、もっといろんな役を演じたい。そう思ったんです。楽しいと思ったことは、とことん突き詰めます。『デスノート Light up the NEW world』『嘘を愛する女』『亜人』など、普段自分が出来ないことをお芝居でやらせてもらうことが、すごく楽しいんです。お芝居が好きなことが、皆さんに伝わればいいな、と思っています」。

未来のことも、あまり考えていない。「いま感じることに従い、いまを生きる」ことの重みを、よくわかっているからだ。「頂いたお仕事を、その場その場でちゃんとできればと思っています。『未来にこうなっていたい』というのは、具体的にはなくて。お芝居が好きなので、好きなものを年をとっていてもできていれば、と思います。ゴールはないですね。頂いたお仕事を、全力でやるだけです」。

1秒先に何が起こるかは、誰もわからない。しかし、いまの自分が何を求めているのかは、わかる。心の声に耳を傾け、ひたむきに向上を続けていけば、きっと明るい未来が待っている。

「頂いたお仕事はご縁です。キャストさんやスタッフさんは、現場ごとに毎回違いますが、私がAKBにいたころからお世話になっていた監督さんに、女優として会えることがあります。すごく嬉しいですし、頑張って良かったと思う瞬間です」

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