ソニー・ピクチャーズ、破格の安値だったマーベル全キャラ映画化権を断っていた!
2018年3月16日 13:30

[映画.com ニュース]米ウォルト・ディズニー傘下のマーベル・スタジオがヒットを連発するなか、ソニー・ピクチャーズがマーベルの人気キャラクターすべての映画化権を取得できる可能性があったことがわかった。
ディズニーは2009年に40億ドルでマーベル・エンタテインメントを買収しているが、かつてソニー・ピクチャーズはマーベルキャラクターの権利をたった2500万ドルでオファーされていたという。ウォール・ストリート・ジャーナル紙のベン・フリッツ記者の新刊「ザ・ビッグ・ピクチャー(原題)」によれば、90年代後半、ソニー・ピクチャーズは「スパイダーマン」の映画化権を取得すべく、マーベルと交渉をスタート。当時のマーベルは倒産からマーベル・エンタテインメントとして再稼働を始めたばかりで資金難にあったため、スパイダーマンだけでなくアイアンマン、ソー、アントマン、ブラックパンサーなど、ほぼすべてのマーベルキャラクターの映画化権をパッケージ価格2500万ドルで販売したいと提案したという。
しかし当時、交渉役を務めていたソニーの元重役ヤイアー・ランドー氏が上司に報告すると、「他のマーベルキャラクターなんてどうでもいい。さっさと戻って、スパイダーマンの契約だけを取りつけてこい」と命じられたという。ちなみに、ランドー氏によれば、自社スタジオを立ち上げたマーベルが「アイアンマン」を最初の映画化作品に選んだのは、キャラクターグッズを最も販売できると読んだからだという。

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