妻夫木聡、ハイエナのように企画を横取り?
2018年3月13日 04:00

[映画.com ニュース] 妻夫木聡が主演・企画したWOWOWの連続ドラマW「イノセント・デイズ」第1話の完成披露試写会が3月12日、東京・丸ビルホールで行われ、出演の妻夫木聡、竹内結子、新井浩文、芳根京子、石川慶監督、原作の早見和真氏が挨拶に立った。
同作は元交際相手のアパートに火を放ち、妻子を死なせたとして死刑が確定した田中幸乃(竹内結子)の無罪を信じる幼なじみの佐々木慎一(妻夫木)らが真実を求めて奔走する姿を描く。原作は、妻夫木主演で2014年に映画化された「ぼくたちの家族」などで知られる早見氏のヒューマンミステリー。企画は妻夫木が16年秋、早見氏に「僕に原作を預けてくれませんか」と直接電話したことからスタート。監督には、映画「愚行録」でタッグを組んだ石川監督を指名した。
満席の会場の拍手で迎えられた妻夫木は「ついにできた。始まるんだなという気持ちです。うれしい。本を読んだ時に、すごく面白いなと思ったんですけども、(先に)映画の企画が動いていて、頓挫したと聞きました。僕は、ドラマでじっくりやったほうがいいと思ったので、すぐに電話しました。ハイエナみたいに横取りした感じですかね」と笑いを誘うと、幸乃役の竹内は「妻夫木さんがハイエナのように企画を取ってきてくれたので、この場に立てた。ありがとう」と返した。
幸乃の幼なじみで弁護士の丹下翔役の新井は、妻夫木との最多共演を達成。「ついに塩見三省さんを抜いて10本目です。ブッキーとは仲いい役でも悪い役でも関係ない、ひたすらやりやすい。で、現場が楽しい」。幸乃を監視しながら、職務と私人としての気持ちで揺れる新米刑務官・佐渡山瞳を演じた芳根は「豪華キャストで緊張しました。終わって、ホッとしたんですけども、また緊張しています。(撮影は)ものすごく緊張して、1日中、胃が痛かったです。(竹内には)日々、救われました。本当に優しくて泣きそうなんです」と初々しく話した。
最後に、妻夫木は「キャスト、スタッフひとりひとりが心を込めて、続きを楽しみにしていた、昔のような連続ドラマを見たいという気持ちで作りました。ひとりひとりの登場人物の輪郭が次第にはっきりして、“生きることはなにか”という深いところを考えてもらえるドラマになっています」とアピールしていた。
「イノセント・デイズ」は3月18日、WOWOWプライムで放送スタート。毎週日曜夜10時から全6話。第1話は無料。
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