佐藤健×高橋一生、初共演！大友啓史監督「億男」に藤原竜也、沢尻エリカら豪華布陣

今作は、映画プロデューサーの川村元気氏の小説第2作を映画化するもの。新感覚マネーエンタテインメント作として話題を呼び、2015年に「本屋大賞」にノミネートされた。累計発行部数は56万部を突破しており、既に中国での映画化が決定している。

お金をめぐり、幸せとは何か、家族や友情のあり方を問いかける今作にあって、さながら“地獄めぐり”のように億万長者たちと主人公が向き合いながら、その答えを探そうとする姿が見どころといえる。佐藤演じる主人公の一男は、失踪した兄が残した借金の返済に追われ、愛想をつかした妻は娘を連れて出て行くが、起死回生とばかりに3億円の宝くじが当たるという設定だ。

佐藤にとっては主演を務めた「るろうに剣心」シリーズ以来、約4年ぶりに大友監督とのタッグとなる。自らの役どころについて、「どん底の借金生活から一転、宝くじで3億円が当たったことをきっかけに、様々な“お金のスペシャリストたち”と出会い、話を聞き、葛藤しながら、正しいお金の使い方を模索していきます。お金に関して目から鱗が落ちるようなセリフの数々に、僕自身も一男とともに、お金というものに対して人生で初めてこんなにも考えをめぐらせました」と話す。そして、「年始にモロッコでのロケを終えまして、相変わらずの大友組のスケールの大きさと一生さんの芝居の巧妙さに震えおののいておりますが、なんとか食らいついていきたいと思います」と意欲をみなぎらせる。

一方の高橋は、一男の大学時代の親友で億万長者の九十九に息吹を注ぎ込む。宝くじの高額当選者たちの不幸な末路をネットで見て怖くなった一男がアドバイスを求めて訪ねるが、酔いつぶれて目を覚ますと、3億円とともに九十九は姿を消してしまう。「3月のライオン」以来の大友組となるが、「お金があれば幸せなのか、お金がなくとも幸せなのか。世界には多くの人がいて、人の数だけ正解があるように感じます。このたび参加させていただきます『億男』の劇中にも、それぞれに答えを求める人間が出てきます。全てを手に入れられるのに全てを諦めているような、導きの神のようで、迷える子羊のような、九十九という魅力的な人間をこの大友組で作れること、幸せです」と胸中を明かしている。

メガホンをとる大友監督は、2人に対して「『龍馬伝』から『るろうに剣心』3部作と、濃密な時間を一緒に走ってきた佐藤健君と4年ぶりの現場。しかも、初めての現代劇。既に終えたモロッコ撮影では、お金に振り回される等身大の青年・一男を、ニュートラルに魅力的に演じてくれています。『3月のライオン』に続いての高橋一生さん、今回の九十九役は、彼の豊潤な引出しの中から、贅沢に、そして多面的にその魅力を引っ張り出す絶好の役だと思います」とエールをおくった。

また、藤原竜也、北村一輝、沢尻エリカ、池田エライザら演技派俳優が、劇中でお金をめぐる旅の個性的な案内人を務めることも発表された。脚本は、「ドラゴンクエスト」シリーズの開発などで知られる渡部辰城が手がけている。「億男」は、10月19日から全国で公開される。