井口昇監督、ノーメイクスと挑んだ悲願の作品は連続鑑賞で「脳裏に刻んで!」
2018年3月3日 16:45

[映画.com ニュース] 「片腕マシンガール」などで知られる鬼才・井口昇監督の最新作「ゴーストスクワッド」が3月3日、東京・アップリンク渋谷で封切られ、井口監督をはじめ、主演の異色アイドルグループ「ノーメイクス」の柳杏奈、洪潤梨、神門実里、上埜すみれ、共演のなべやかん、阿部亮平が舞台挨拶に出席した。
井口監督が「変態団」「キネマ純情」に続く自主製作映画第3弾として完成させたダークファンタジー。井口監督自らオーディションを行い、メンバーを選出したアイドルグループ「ノーメイクス」を主演に据え、拉致監禁やストーカー殺人など昭和に起きた残虐な事件を基に、被害者の視点を通じた“少女たちへの鎮魂歌”としての物語を紡いだ。
父親のDVを受ける気弱な女性リカを演じた柳は、「幽霊復しゅう部隊」のなかでは唯一の人間役だ。「なべさんと戦うシーンがあるんですけど、皆で殴る場面、他のメンバーが幽霊役なのでひとりで殴らないといけない場面があって、その撮影がすごく大変でした」と述懐すると、幽霊ケイコ役の上埜はなべの股間を殴打しまくるシーンについて「やっていて一番楽しかったです!」とあっけらかんと告白。「でも、怖くて聞けなかったんですけど、本当に痛かったんじゃないですか?」と尋ねると、なべは「ああいうことをされて喜ぶ人の気持ちがわかりました(笑)」と切り返し、場内の笑いを誘った。
犬と一体化するという難しい芝居を求められたアカリ役の神門は「(一体化する犬と)私の顔が似ていて、本当に犬になった気分でやっていました。アフレコで犬の声をやったんですけど、酸欠気味に…めちゃくちゃ大変でした」と役作りの苦労を明かした。洪が演じた関西弁の幽霊ヨシエは、井口監督いわく「『仁義なき戦い』で千葉真一さんが演じた大友」をイメージ。結婚した恋人のもとを訪れたものの、触れることができないというヨシエの葛藤を体現した洪は「あんなに人に恋したことがないんです。あれだけ人を想うって経験は、今後の人生でできるかわからない。役としてやらせてもらって幸せでした」と思いの丈を述べていた。
「『凶悪事件の被害者を弔う映画をやりたい』と4年くらい考えていました。こういう形で実現できて本当に嬉しく思います」と胸中を吐露した井口監督。思い入れの深い作品のためか「もしよろしければ口コミをお願いします」と観客に訴えかけ、「今日、この後2回上映を行います。この作品、連続して見るのも面白いらしいですよ」と提案。「連続して見ることで『ゴーストスクワッド』を脳裏に刻むのもいいかもしれない。今日はひな祭りですし!」と強引な筋立てでアピールしていた。
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