小松菜奈&大泉洋「恋は雨上がりのように」で体現するさわやかな世界観
2018年3月1日 12:00

[映画.com ニュース] 小松菜奈と大泉洋の初共演で眉月じゅん氏の人気漫画を実写映画化する「恋は雨上がりのように」の撮影現場が昨年12月中旬、報道陣に公開された。
本作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の話題作を、「世界から猫が消えたなら」「帝一の國」の永井聡監督のメガホンで実写映画化。ケガで陸上の夢を断たれた17歳の女子高生のあきら(小松)が、45歳バツイチのさえないファミレス店長・近藤(大泉)に片思いしたことから、2人がそれぞれの諦めていた夢と再び向き合い、成長していく物語を描く。
12月中旬のよく晴れた暖かな午後。11月15日のクランクインから約1カ月を経たこの日は、近藤とあきらが働くファミレス・ガーデンに、小松と大泉をはじめ、バイト仲間を演じる松本穂香(西田ユイ役)、葉山奨之(吉澤タカシ役)、磯村勇斗(加瀬亮介役)、濱田マリ(久保役)が勢ぞろい。80人のエキストラが参加し、映画の序盤のシーンが撮影された。ポニーテールが凛々しいあきら(小松)を筆頭に、みな原作のキャラクターの特徴が再現されている。
レンガ色を基調とした店内はシックな雰囲気で、永井監督は「かっこよすぎて、郊外の本格レストランみたい」とうれしい誤算の様子。美術を担当したのは、種田陽平に師事し、永井監督の「世界から猫が消えたなら」「帝一の國」にも参加した杉本亮だ。もともとファミリーレストランだった空き店舗を、撮影のために3週間で改装。その出来栄えは、周辺住民が間違えて来店するほど。店内だけでなく、キッチンや事務所も、実際に営業している店舗のようだ。

この日撮影されたのは、近藤の普段の仕事ぶりが描かれる場面。大泉は、本番前に永井監督のもとへ赴き演技のニュアンスをすり合わせ、着実にOKテイクを重ねていく。しかし、セリフを言い間違えた際には、濱田からのツッコみにしょげたように弁明、周囲を笑わせる姿は演じるキャラクターとも重なる。役どころは頼りない男だが、小松の表情をとらえるカットではその視線の先に立ち見守るなど、カメラに映らないところで共演者を支えていた。
一方の小松は、カメラが回ると無表情でクールな視線を投げかけるが、出番待ちの時間には松本とほほえましい女子トーク。かき氷のポスターを指差しながら、楽しそうに談笑する様子は、原作のひとコマそのままだ。小松も大泉も、眉月氏がつづってきた、まっすぐで前向きになれるさわやかな世界観に見事にはまっていた。
撮影は、12月31日まで続いた。クランクアップを迎えた小松は、はたから見るとクールだが意外と乙女なあきらについて、「内側に秘めている部分を演じるのが難しそうだなと思い、一瞬一瞬を大事にしたかった」と永井監督と話し合いを重ねたことを明かす。大泉との共演では、「私がお芝居で悩んでいる時は一緒に話してくださり、本当に救われました」と信頼関係を築いたようだ。
対する大泉は、「お会いする前はクールなイメージがあったんですが、とてもかわいらしい人だなっていうのがだんだん分かってきて、私は現場で常に癒されました」と小松を絶賛。そして、「ドキドキもするんだけど、その感情に戸惑う部分もあるといったような、微妙な心の機微を演じないといけないのでとても難しかった」と、1カ月半にわたる撮影を振り返った。
(C)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 (C)2014 眉月じゅん/小学館
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