福岡発ドラマ「めんたいぴりり」映画化! 主演・博多華丸は丸坊主で気合十分
2018年2月28日 14:30
[映画.com ニュース] 福岡発のドラマを映画化する劇場版「めんたいぴりり」の製作発表会見が2月28日、東京・渋谷区のヨシモト∞ホールで行われ、お笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多華丸、富田靖子、メガホンをとった江口カン監督が出席した。
2013年にテレビ西日本が制作した「めんたいぴりり」は、明太子「ふくや」の創業者・川原俊夫氏をモデルにした人情ドラマ。戦後の復興半ば、博多に食料品店「ふくのや」を構えた海野俊之(華丸)と妻・千代子(富田)が、思い出の味をもとに明太子を作り出し、福岡を代表する食べ物に育てあげる姿を、笑いと涙を交えながら描く。15年に放送された続編「めんたいぴりり2」とともに、日本民間放送連盟賞を受賞し、同年には舞台化もされた。
映画初主演となった華丸は「青山のカリスマ美容師に切ってもらった」という丸坊主スタイルで登場。3月3日に控えたクランクインに向けて気合十分といった様子だったが、映画版が全国公開されることに対しては「率直な感想としては、福岡でロードショーをして、様子を見た方がいいんじゃないか」と不安げだ。華丸とともにダブル主演を務める富田は「驚きました。5年前、福岡で毎朝15分オンエアしていたドラマが、大きいスクリーンで上映できるようになるなんて。ちょっとドキドキです」と興奮気味に語っていた。
ドラマ撮影時の思い出を振り返った華丸は「13年の時は無我夢中で周りのことも見えていなかったはず。15年の続編に関しては、(月亭)方正さんもいらっしゃいましたし、『ふくのや』の従業員とコミュニケーションをとれていたので、悪い意味でなーなーの関係だった。撮影初日、監督に裏路地に呼ばれて『そんなことじゃダメだ』とめちゃくちゃ怒られました」と告白。江口監督から「久々に2をやることになった時、華丸さんがなんか違ったんですよ。『めんたいぴりり』以降、色々な作品に出るようになったから、なんかシュッとしちゃっていた。だから『話があるけん。一緒に歩かんですか』と」と切り返されると、「博多弁で言えば“くらされる”。標準語で言えば“殴られる”と思いました(笑)」と気が気じゃなかったようだ。
「(ドラマ版に通じる)しっかり笑えて、しっかり泣ける作品を目指す」という江口監督の言葉に同調していた華丸は、4月からNHKの情報番組「あさイチ」の新司会者に抜てきされている。「大きな番組を務めるというプレッシャー、どう作り上げていくかということを考える余裕が、この映画の撮影でなくなった。悩む余裕もないほど、スケジュールがタイト」と口火を切ると「まずは映画に集中。それが終わってから色々考え始めるようかな」と心境を吐露。そして「幸いなことに、明太子は博多の人間にとって“朝一(あさいち)”に食べるもの。そう言った意味でも繋がっていけばいいかなと。唯一心配なことは、番組の1発目が坊主での出演ということですね。謝罪会見みたいに見えるんじゃないかと不安に思っています(笑)」と発言し、報道陣を爆笑させていた。
劇場版「めんたいぴりり」は、19年1月全国公開。
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