新鋭・二ノ宮隆太郎が監督&主演で描く劇場デビュー作「枝葉のこと」5月公開決定!
2018年2月24日 09:00
[映画.com ニュース] 第70回ロカルノ国際映画祭、第47回ロッテルダム国際映画祭に出品された二ノ宮隆太郎監督の劇場デビュー作「枝葉のこと」が、5月から東京・シアター・イメージフォーラムで公開されることが決定。あわせて、場面写真と「ある人生の“けじめ”の出来事」というキャッチコピーが添えられたポスタービジュアルもお披露目された。
第34回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)「PFFアワード2012」の準グランプリ作品「魅力の人間」で注目を集めた二ノ宮監督。「この映画の物語は、自分が幼い頃に一番お世話になった大切な方との実際にあった出来事が題材になってます」と実体験を基にしたストーリーを構築し、横浜の自動車整備工場で働く主人公・隆太郎を自ら演じている。また、舞台となる横浜市二俣川は、二ノ宮監督が幼少期から過ごしてきた町であり、劇中に登場する実家や友人宅も、実際の場所を使って撮影を敢行。リアルとフィクションを巧みに織り交ぜながら、郊外に生きる若者の行き場の無い暴力衝動、そして現代の家族像を鮮明に切りとっている。
関わること全てに諦念を抱く無気力な男・隆太郎は、誰にも心の内を語りたがらず、周囲から変わり者扱いされていた。そんな折、幼馴染みの裕佑から「うちの母ちゃんが会いたがっている」という電話が入る。裕佑の母・龍子は、C型肝炎から発症した肝臓がんで余命数日だった。6歳で母を亡くし、幼少期に龍子の世話になっていた隆太郎は、7年前から彼女の病気を知っていたにも関わらず、一度も会いに行っていなかった。龍子に会いに行くことを決めた隆太郎の数日間の物語が紡がれる。
「信頼するスタッフ、キャストが、良い映画を作れる可能性に賭けて集まってくれました。昔、その一番お世話になった大切な方と、良い映画を作る約束をしました。約束は果たせたと思っています。ひとりの人間の人生のけじめの出来事を見ていただけたら幸いです」と本作への並々ならぬ思いを明かした二ノ宮監督。いち早く作品を鑑賞した山下敦弘監督と、女優の間宮夕貴は「良いとか悪いとかじゃなく、いろんな説得力に満たされた映画だった。とにかく画面に釘付け。主演の佇まいが“一人初期北野映画”のようだった」(山下監督)、「ドキュメンタリーかと思うほどのリアルなシーンで映画ということを忘れてしまいそうでした」(間宮)と絶賛している。
また、映画界の重鎮たちからの賛辞も相次いでいる。北野武監督を世界に紹介したことで知られる映画評論家トニー・レインズ氏は「こんなにも、何気ない日常の中に潜む心の動乱を巧みに捉えた作品が近年あっただろうか。二ノ宮隆太郎は今、日本の独立系映画において最も目覚ましい成功を収めている」と語り、釜山国際映画祭ディレクターのキム・ヨンウ氏は「『枝葉のこと』は紛れもなく、今年のアジアのインディペンデント映画において最も優れた作品のひとつだ」とコメント。ロカルノ国際映画祭アーティスティック・ディレクターのカルロ・シャトリアン氏は「監督自身による卓越した演技によって、骨太でありながら繊細な作品となっている」と語っている。
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