「大人は判ってくれない」をイメージ「ぼくの名前はズッキーニ」パイロットフィルム公開
2018年2月17日 09:00
[映画.com ニュース] アヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀賞と観客賞、第89回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされたストップモーションアニメ「ぼくの名前はズッキーニ」(公開中)のパイロットフィルムが公開された。
本作を手がけたクロード・バラス監督が本作の撮影に向け、出資を募るためのパイロットフィルムとして製作。主人公の“ズッキーニ君”がオーディションを受けている設定ので、本編の撮影前に制作されたショートフィルムのため、主人公ズッキーニの造形が本編とは異なっている。
バラス監督は本映像について、「『大人は判ってくれない』のジャン=ピエール・レオーのパイロットフィルムをメージした」と語る。オーディション設定である本映像では、ズッキーニが映画に出たいかと問われると、「『シュレック』みたいに映画に出たい!」と楽しそうに語る姿や、自分が演じる“ズッキーニ”という名前の変更を提案するなど、子供らしい天真爛漫な受け答えが収められている。
映画は、事故で母親を亡くし、ひとりぼっちになってしまった9歳の少年ズッキーニが、新たに暮らすことになった孤児院で、それぞれに心に傷を抱えた子どもたちと出会い、次第に自分の居場所を見つけていく姿を描く。吹き替え版では、峯田和伸、麻生久美子、リリー・フランキーらが声優を務めている。新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMAほかで全国で公開中。