井浦新、成田凌との10日間共同生活は「普通の状態じゃなかった」
2018年2月10日 19:15

[映画.com ニュース]井浦新が主演、成田凌が共演する映画「ニワトリ★スター」の完成披露試写会が2月10日、東京・スペースFS汐留で行われ、井浦と成田をはじめ、紗羅マリー、阿部亮平、LiLiCo、津田寛治、メガホンをとったかなた狼監督が、上映前の舞台挨拶に登壇した。
くたびれた大麻の売人・草太(井浦)と全身タトゥーの赤髪モヒカン男・楽人(成田)は、自由気ままな共同生活を送っていたが、楽人がシングルマザーの月海(紗羅)と生きていくと決意したことを機に、気楽な日々は一変。ヤクザの魔の手が忍び寄り、予測不能な事態に巻き込まれていく。本作で初メガホンをとったかなた監督とは、旧知の仲だった井浦。「初めて監督をした人の風貌じゃない」と茶化しつつも「(構想がない段階から)『いつか俺、映画撮るから。その時は一緒にやろう』と言われてました。自分としても“決着をつけないといけない人”だったので、自分はいつでもスタンバイしている状態だった。監督が執筆した小説、そして映画化、そのゼロからの流れを間近で見れましたし、自分にとっては特別な作品になりました」と思いの丈を述べていた。
クランクイン前、役作りのため10日間の同居生活を送っていた井浦と成田。かなた監督&LiLiCoから「キスくらいはした?」とツッコまれると「そういう墓場までもっていくようなことは、この場所では言えません」と切り返した成田。一方、井浦は「お互いの“汚物”を綺麗にし合ったり(笑)。ちょっと普通の状態じゃなかったかもしれませんね。そのまま草太と楽人の関係性でした」と衝撃発言だ。プロデューサーから生活費として10万円を手渡されていたようだが「皆で酒を交わしにいったキャバレーで全部使った」と暴露していた。
「この日本で楽人を演じられるのは自分だけしかいない!」と気合十分でオファーを受けた成田は、かなた監督流の風変わりな演出術を明かした。「監督とタイマンのワークショップがあったんです。『お前、恥ずかしいことはあるか?』と言われて『何にもないです』と答えたら、いきなり『脱げ』と。そして『(その恰好で)歌って踊れ』と言われまして。たまたま高校生の時にやったことのある『ポニーテールとシュシュ』を1曲まるまる踊りました(笑)」と振り返った。その言葉を受けたかなた監督は「彼もモデルをしながら、俳優をしている。僕もこの作品にかけていたんで、どこまでできるのかなと試した。何分も放置していたんですけど、全然心が折れなかった」と意図を説明していた。
本作で演技初挑戦となった紗羅は「全くの未経験だった私を起用してくれたことにびっくりしていた」と胸中を吐露。成田と同様のワークショップに身を投じていたようで「成田君と手を繋いで見つめ合った状態で、『2時間、人生を語れ』と言われました。役柄のことは話さず、親にも言えないようなこと、自分の汚い感情の部分を全て出しましたね」と告白すると「その体験が、私の力になりました」としみじみと語っていた。
この日は、井浦と成田から感謝の気持ちを込めて、かなた監督にサプライズプレゼントが手渡されるひと幕も。かなた監督が受けとったのは、なんと自分の写真がプリントされた抱き枕。「感謝の気持ちというか仕返しやな! 辱しめやな!」という発言に、客席から笑いが巻き起こった。またヘルクレス座星群に位置する星に、オーストラリア・スプリングブルック天文台より命名権を取得して“Niwatori★Star”と名付けたことが発表された。この星の命名証明書は、鑑賞者1名にプレゼントされる。詳細は、公式HP(http://niwatoristar.com/)で告知している。
「ニワトリ★スター」は、3月17日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、3月24日から大阪のシネ・リーブル梅田、シネマート心斎橋ほか全国順次公開。
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