ダイアン・キートン、セクハラ疑惑のウッディ・アレン監督を擁護
2018年2月2日 11:00
[映画.com ニュース]幼少期に養父ウッディ・アレン監督から受けたとされる性的虐待について、養女ディラン・ファローさんが初めてカメラの前で自ら語ったのを機に、アレン監督に対する小児性愛者疑惑が再燃している。多くの俳優が反アレン派に転じるなか、オスカー女優ダイアン・キートンが強力な援護射撃を放った。
「アニー・ホール」「マンハッタン」など数々のアレン作品でヒロインを演じ、同監督のミューズとして知られるキートンは1月29日(現地時間)、自身のTwitterに「ウッディ・アレンは私の大切な友人。彼を信じる気持ちが揺らぐことはないし、これを見れば、みんなも考えが変わるんじゃないかしら」というコメントを、アレンが米報道番組「60 Minutes」に出演した際のインタビュー映像へのリンクを添えて投稿。長年の盟友アレンへの忠誠を誓った。
アレン監督が女優ミア・ファローと交際していた時期に養子に迎えられたディランさんは、「7歳の時、養父から性的虐待を受けた」と以前から度々訴えてきたが、アレンは一貫して容疑を否定してきた。ディランさんのテレビインタビュー放送後にも、「25年前に初めてディランが訴えを起こした際、入念な調査を行った2つの専門機関が、性的ないたずらの事実はなかったと結論づけていることからも、私の無実は明白なはず」という内容の声明文を通じ、改めて潔白を主張。さらに、ディランさんの訴えは母親に吹き込まれたデタラメに過ぎず、「ファロー一家がタイムズ・アップ運動に便乗してどれだけ騒ぎ立てようとも、私が娘に性的ないたずらをしていないという事実に変わりはない」と述べている。
エレン・ペイジ、ミラ・ソルビノ、グレタ・ガーウィグといった女優らが、アレン監督作への出演に対する悔恨を表明したほか、同じくアレン監督の過去作品で主演を務めたマリオン・コティヤールやコリン・ファースが、「彼の作品には2度と出ない」と明言するなど、非難の声が後を絶たないなか、キートンのツイートでアレン擁護派が反撃に出るのか、この騒動の波紋はさらに広がりそうだ。