「SAO」原作者&監督、「ワンパンマン」村田雄介も「レディ・プレイヤー1」世界観に陶酔
2018年2月2日 16:00
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[映画.com ニュース] 世界中の人気キャラクターが続々と登場するスティーブン・スピルバーグ監督作「レディ・プレイヤー1」の原作者で共同脚本も手がけたアーネスト・クライン氏とプロデューサーのドナルド・デ・ラインが来日し、2月1日に東京・VR ZONE SHINJUKUで行われたセレブレーションイベントに参加した。イラストレーターの開田裕治氏、アニメ化もされた人気ライトノベル「ソードアート・オンライン」の作者・川原礫氏とアニメーション監督の伊藤智彦、YouTuberのMEGWIN、人気漫画「ワンパンマン」の作画を務める村田雄介氏、アメコミ評論家の杉山すぴ豊氏、VR ZONE SHINJUKUのコヤ所長こと小山順一朗氏も駆けつけた。
アーネスト・クライン氏によるSF小説「ゲームウォーズ」を原作に、世界中の人々がアクセスするバーチャルリアリティ“OASIS”で繰り広げられる冒険を描く。2045年、米オハイオ州コロンバス。孤独な青年ウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)が、OASISのどこかに眠るという“宝の卵”を見つけるべく、全人類が参加するトレジャー・ハンティングに挑む。
日本初公開となる映像と貴重なコンセプトアートを目にし、名だたるクリエイターたちも興奮を抑えきれない様子。特にハイテンションだった開田氏は、「機動戦士ガンダム」のRX-78 ガンダムや人気ゲーム「ストリートファイター」シリーズの春麗、「AKIRA」の金田バイクといった日本発作品のキャラクターやアイコンが続々と登場する本作に「こんなに燃えるシチュエーション、ほかにありますか? 日本人は歌舞伎の時代からクロスオーバーが大好き。その中で、これは決定版ですよ。原作も燃えましたが、こんなに幸せな世界が来ちゃっていいのか? 世界が滅ぶんじゃないのか」と感激しきり。日本のポップカルチャーの大ファンであるクライン氏から、「もしよかったら、本作のアートワークを皆さんにお願いできませんか?」と提案されると、「描きますよ! 私がやらないで誰がやるんですか」といの一番に手を挙げ、会場からは歓声が上がった。
「スピルバーグ作品で育ってきた。彼の作品には、郷愁みたいなものが必ず込められている。今回も、VRを題材にしつつ、80年代のキャラクターが出てきてノスタルジーがある」と語った村田氏は、開田氏に続いて「こんなに豪華な集合絵が描けるチャンスは他にはない。描かせていただきます!」と快諾。さらに会場で、村田氏が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のコミカライズ版を手がけることが発表され、会場からはどよめきが起こった。村田氏は、「マイケル・J・フォックスをいかに格好よく描けるか、頑張りたいと思います」と意気込んだ。
本作と同じくVR世界を描いた「ソードアート・オンライン」の作者・川原氏は「映像がリッチですね……素晴らしい。(ウェイドが住む地域)スタックパークのデザインも最高にクールで、パクりたい」とため息。「劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」を手がけた伊藤監督は「VRに対する考え方が米国と日本では違う。そのあたりも劇場で確かめたい」と意気込んだ。
小山氏は「未来が映画で先に見られる」、MEGWINは「あとちょっとでこういう時代が来るでしょ?っていう期待感がすごい」と興奮をあらわにし、本作を「生きてるコミコンみたいな世界」と語った杉山氏は「ゲーム、アニメ、ビジュアルエフェクトを使った映画が花開いたのが70年代の終わりで、オタク文化が始まったのが80年代なんです」と解説した。
「レディ・プレイヤー1」は、4月20日から全国で公開。
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