ソン・ガンホの決意に涙する「タクシー運転手」本予告&メインビジュアル完成
2018年2月1日 13:00

[映画.com ニュース]ソン・ガンホが主演を務め、1980年に韓国で起こった民主化運動「光州事件」を題材にした「タクシー運転手 約束は海を越えて」の本予告とメインビジュアルが、このほどお披露目された。
光州事件は、1980年5月18日、軍事独裁政権の復活を警戒した市民らが光州市内で10日間にわたり民主化を訴える大規模なデモなどを行い、空挺部隊が市民への発砲や暴行を行った事件。「5.18記念財団」に認定された死者は154人、行方不明者は70人、負傷者は1628人に上る。当時は報道規制が敷かれていたため、事件の真相は長く明らかにならなかったが、実情を世界に伝えるためドイツ人記者の故ウィルゲン・ヒンツペーター氏が、タクシー運転手の故キム・サボク氏と光州に乗り込んだ。
「義兄弟 SECRET REUNION」「高地戦」のチャン・フン監督がメガホンをとった映画では、実在した2人をモデルに登場人物を描き、当時の様子をコミカルかつシリアスに再現。メインビジュアルがとらえているのは、満面の笑みを浮かべるタクシー運転手マンソプ(ガンホ)、光州を目指すドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマン)、2人が同地で意気投合したジェシク(リュ・ジュンヨル)とテスル(ユ・ヘジン)の姿を活写。韓国のSNSでは「ポスターのソン・ガンホが笑えば笑うほど、悲しいストーリー」と話題を呼んでいた。
本予告は、ピーターと出合ったマンソプがたどたどしい英語で「レッツゴー! クァンジュ(光州)!」とタクシーに乗せる場面からスタートする。光州に行くだけで10万ウォンが貰えるという条件を提示され、鼻歌まじりで発車したマンソプ。道中、成り行きで通訳をすることになった大学生のジェシク、同業のタクシー運転手テスルのサポートを受けることになり、彼らと食事を囲みながら談笑する光景も確認できる。
ユーモラスなシーンが連続する前半に対し、後半の映像は銃声をきっかけに雰囲気が一転。マンソプの表情からは笑顔が消え、混沌とした「光州事件」の惨状が映し出される。「世界中に真実を伝えてくれ」とピーターに訴えかけるマンソプは、自らの身に危険が迫るなかでも「お客さんを連れて帰らないと」と涙ながらに決意する。
「タクシー運転手 約束は海を越えて」は、4月21日から東京・シネマート新宿ほか全国公開。
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