20世紀フォックス、ジェームズ・マンゴールド監督のパトリシア・ハースト誘拐事件映画を中止
2018年1月16日 11:00

[映画.com ニュース] 米20世紀フォックスが、新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの孫娘パトリシア・ハーストの誘拐事件を描く新作の製作を中止した。
米バラエティによれば、パトリシア本人からの抗議を受けての決断だという。本作は、「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「LOGAN ローガン」のジェームズ・マンゴールドが監督、主演にはエル・ファニングの名が挙がっていた。
2016年に刊行されたジェフリー・トゥービン著の回顧録「American Heiress(原題)」を題材に映画化する予定だったが、パトリシアがこの映画と、CNNのドキュメンタリーシリーズ(トゥービンがプロデュース)の2企画について激しく非難。トゥービンが出版したパトリシア非公認の回顧録について、「私を誘拐した犯人の1人を主な情報源としていて、私へのレイプや拷問を美化しており、誘拐をまるで“楽しい冒険”のように書き立てている」と声明を発表した。
1974年当時19歳だったパトリシアは、恋人と一緒にいたところを左翼の過激派組織に拉致されたが、その2カ月後、同じ組織が起こした銀行強盗事件の犯人のひとりとして防犯カメラに映っていたことが発覚。またパトリシア自身も、組織のメンバーとなったという声明を出して世間を騒がせた。
その後パトリシアは逮捕されるが、犯人たちに洗脳されたとして無罪を主張。しかし有罪となり35年の実刑判決が下され、22カ月にわたって服役したが、莫大な保釈金を払って釈放された。この事件は、ストックホルム症候群の一例としても知られている。
パトリシアは出所後、警察官と結婚してソーシャライトとして活動しており、また「シリアル・ママ」ほかのジョン・ウォーターズ監督作品に端役で出演している。

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