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詩人・文月悠光「アバウト・レイ」エル・ファニングを絶賛「中性的なたたずまいが印象的」

2018年1月16日 14:00

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自身の新作詩を朗読
自身の新作詩を朗読

[映画.com ニュース] 「リトル・ミス・サンシャイン」の製作陣が再結集し、エル・ファニングナオミ・ワッツスーザン・サランドンが顔をそろえた「アバウト・レイ 16歳の決断」のトークイベント試写会が1月15日に都内で行われ、詩人の文月悠光氏が出席。映画を通して感じた思いをこめた新作詩「わたしたちの愛し方」を自身の朗読という形で初披露した。

トランスジェンダーの主人公レイ(ファニング)と母マギー(ワッツ)、レズビアンの祖母ドリー(サランドン)の人間模様を描くヒューマンドラマ。心も体も男性として生きることを望む16歳のレイが、ホルモン治療を行うために両親から同意書にサインをもらおうと奮闘する。

文月氏は「性的マイノリティを描いた作品で、見る前は少し覚悟がいるのかなと思ったが、ユーモアも交えて、家族の群像劇として楽しめた」と語り、「母親の葛藤や不安など、レイ以外にも焦点を当てている。私自身も、母親目線で『もし自分が母親の立場なら、彼をどう受け止めてあげられるか』と考えた」と共感を示した。

レイを演じるファニングについては、「自分を見つめる瞳と、中性的なたたずまいが印象的。型にはまった演技ではなく、性別はもちろん、子どもと大人の間で揺れている姿に魅力を感じる」と絶賛。「レイは自己像と“他人が思う僕”のズレにもどかしさを感じている。レイに限らず、10代は自分と周りとの違いや『自分は普通じゃない』という気持ちにとらわれるもの」だと話した。

この日、文月氏が披露した詩「わたしたちの愛し方」は本作の劇場パンフレットに掲載される予定。「アバウト・レイ 16歳の決断」は、2月3日から全国公開。

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