【東京コミコン2017レポート】2年目で確実にスケールアップ!会場の声は?
2017年12月4日 19:00
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[映画.com ニュース] ポップカルチャーイベント「東京コミックコンベンション2017」(通称:東京コミコン2017)が、12月1~3日に千葉・幕張メッセで開催され、最終日を取材してきました。
東京コミコンは、アメコミ界の巨匠スタン・リーと、アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアックが立ち上げた「シリコンバレーコミコン」の姉妹イベント。昨年に続き2年目となった今年は、会期が2日間(プラスプレビューナイト)から3日間に増え、会場も2ホールから3ホールに拡大。来場者数も約3万5000人から約4万3000人と増加しました。
来日ゲストもより豪華に。御年94歳のスタン・リーが2年連続の来日を果たしただけでなく、デンマークの至宝マッツ・ミケルセン(「ハンニバル」)に、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」でファンの涙を誘ったヨンドゥ役のマイケル・ルーカー、ドラマ「キャッスル ミステリー作家は事件がお好き」のネイサン・フィリオン、「ジャッジ・ドレッド」「スター・トレック」シリーズのカール・アーバンがサイン会&写真撮影会を実施。さらに、「スーサイド・スクワッド」でカタナ役を好演した福原かれんが、メインステージを彩りました。
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この豪華ゲストによるトークイベントが今回の花形だったのではないでしょうか。入場料だけで、人気俳優たちの愉快なやりとりをライブで見られるのは絶対にお得。グランドフィナーレでは、ミケルセンが「時間が足りなかった人たちはごめんね。来年まで待たずとも、来週末に開催されるとなれば、ぼくたちは戻ってくるよ」と語り、ルーカーは「世界中のみんながこの週末、SNSでおれたちに嫉妬してたぜ」と和気あいあい。最後の最後までサービス精神旺盛で、ファンたちも大歓声を上げていました。
入場料といえば、一般の前売りチケットが3200円。昨年の1500円の倍以上に値上げされました。が、神戸から来たコスプレイヤーの男性は、「この規模でこの値段ならアリかな」とのことでした。
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昨年は外国人来場者の多さにビックリしたのですが、今年も国際色豊かなファンが集いました。ポーランド出身の女性2人組は、「昨日、カールとマイケルと写真撮ったんだけど、すごくよかった」と満喫している様子。また、家族連れも多く見られ、マーベルヒーローや「スター・ウォーズ」が大好きという6歳の男児と、8歳の女児を連れたファミリーは、「いつもはテレビで見ているヒーローが目の前にいて圧倒されているみたい。もっと大人向けかと思っていたけど、子どもでも楽しめますね」と話してくれました。
アメリカ各地のコミコンに参加してきた出展者からも「いいコミコンだね」との声。日本のキャラクターをモチーフにした浮世絵で人気の「浮世絵ヒーローズ(Ukiyo-e Heroes)」で活躍するアメリカ人デザイナー、ジェド・ヘンリーさんは、「規模はそれほど大きくないけど、どの出展者もクオリティが高い。ぎゅっと中身がつまっているね」と好評価の理由を語りました。
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筆者がひとつだけ物足りなかったのは、メインステージの“特別感”。コミコンの最高峰ともいえるサンディエゴのコミコンでは、新作映画のパネルでまだ誰も見たことがない映像やコンセプト画などがたっぷりお披露目されるだけでなく、憧れの俳優やフィルムメーカーたちに直接質問ができる質疑応答の時間も用意されています。ファンとクリエイターの情熱がぶつかり合い、その興奮を分かち合う瞬間こそが、「コミコンに来てよかったな」と思える瞬間。ですから、今後“特別感”を演出できるかどうかが、長く愛され続けるイベントになるためのキーポイントではないかと思います。
昨年は「どんな感じだろう? 盛り上がるのかな?」というワクワク感、高揚感にあふれていましたが、今年は来場者も出展者もリラックスして楽しんでいるという印象。東京コミコンは、2年目にして確実な成長を遂げていました。
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