園子温監督&満島真之介、感激! 思い出深い東京フィルメックスに凱旋
2017年11月23日 22:05

[映画.com ニュース] 園子温監督のAmazonプライムドラマ「東京ヴァンパイアホテル」を特別編集した「東京ヴァンパイアホテル 映画版」が11月23日、開催中の第18回東京フィルメックスで特別招待作品として上映された。園監督は東京・有楽町朝日ホールでのQ&Aに出席し、「かれこれ『愛のむきだし』(2009)から毎年のごとく、新作をここでプレミア上映させてもらっていて、非常に僕のなかで感慨深い。この映画祭で上映してこそ、日本のプレミアになります。今回も嬉しく思っています」と感謝を述べた。
由緒正しいドラキュラ族の一員であるK(夏帆)が、「ホテル・レクイエム」に住み人類を窮地に立たせている“ネオ・バンパイア”のコルビン族・山田(満島真之介)と奇怪な女帝姉妹(安達祐実)、エリザベート(神楽坂恵)らから、謎のキーパーソン・マナミ(冨手麻妙)を守るべく戦いを挑む。
この日は、満島と冨手もサプライズで登壇。園監督は「満島くんは、かつて僕の助監督をやっていまして」と紹介し、満島は「愛のむきだし」と東京フィルメックスにまつわるエピソードを披露した。「フィルメックスで『愛のむきだし』が上映され賞をとった時は、こっち(東京)に出てきてて、園監督とここで一緒に見ているんです」と明かし、「監督はすげえ酔っ払っていて、『俺は何10回も見ているからいいんだ』とか言っていた。それと、映画を見ているのに途中で呼ばれ、喫茶店に行ったんですよ! 全然覚えていないんですか? 監督は『まだ終わんないのか』とか言っていた。4時間の映画を自分で作っておいて!」とまくしたてた。園監督は苦笑いを浮かべつつも、「まさか役者になるとは思っていなかった。再びこうして……。そういう奇遇を含めて、感慨深い映画ですね」と言い、不思議な縁に感激の様子だった。
また園監督は、今作を「小さいころから見ている映画や、漫画の影響が大きい。今日は永井豪先生も見に来ていただいているそうですが、ラストのほうの感じは、永井豪タッチだとわかって頂けると思う。そういったことを鍋に詰め込んだ作品」と説明。冨手は劇中で衝撃的な“超短髪”に挑んでいるが、「結構伸びましたが、元の長さには戻っていないです。女子高生のシーンが髪を切る前で、撮影から半年くらい経って、ようやくここまで伸びました」と笑顔を見せた。
「東京ヴァンパイアホテル」の映画版が日本のスクリーンで上映されるのは、現時点では非常に貴重な機会。終映後には拍手が上がったが、園監督は「Amazonの規定によって、これを公開できるのはだいぶ先。いつになるか」と述べ、「今回の上映の後には、ほとんど上映がないのではないかと」と含みを持たせる。満島は「公開してほしいという声が続出すれば、大きい組織との戦いですが、どうにかできるかもしれない」と希望を託し、「今、(今作が)世界中の映画祭を回っているんです。園子温が撮った映画が日本でかからないのは悲しい。皆さんの力を貸してください!」と懸命に呼びかけていた。
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