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空族「バンコクナイツ」撮影の裏側とらえたドキュメントが12月公開決定!

2017年11月16日 07:00

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映像制作集団「空族」ならではの手法に迫る
映像制作集団「空族」ならではの手法に迫る
(C)Yamaguchi Center for Arts and Media[YCAM]

[映画.com ニュース] 第69回ロカルノ映画祭若手審査員・最優秀作品賞を受賞した富田克也監督の最新作「バンコクナイツ」(2017)の製作過程を追ったドキュメンタリー「映画 潜行一千里」が、12月9日に山口情報芸術センターで先行上映され、同16日から東京・新宿K's cinemaで公開されることがわかった。

サウダーヂ」(11)などで知られる映像制作集団「空族」の富田監督&脚本・相澤虎之助が、構想に約10年をかけて完成させた「バンコクナイツ」。“娼婦・楽園・植民地”がテーマで、タイ東北部のイサーン地方やバンコクの日本人専門繁華街タニヤ通りを舞台に、そこへ訪れる日本人たちとタイ人女性たちが織り成す“失われた桃源郷を探す”物語を描いた。

ドキュメンタリーは、同作の知られざる核心に迫ったメイキング映像だ。タイ、ラオスを縦断した一千里(約4000キロ)のオールロケは、旅を続けながら映画を撮り、次第に映画そのものが旅と重なっていく。カメラは東南アジアの戦争史を否応なく浮き彫りにし、そこで生きる人々の抵抗をも映し出す。現地の人々が役者として出演し、さらにはスタッフと仲間になり作品を紡いでいく、空族ならではの製作手法も垣間見える。

監督は映像ユニット「スタジオ石」の向山正洋。「バンコクナイツ」にも撮影・照明で参加しており、現場を進めるかたわら自らカメラを回し、100時間以上にわたって製作の裏側をとらえ続けた。また、富田監督と相澤による約10年に及ぶインドシナ半島潜入の模様をつづったノンフィクション書籍「バンコクナイツ 潜行一千里」が、11月27日に発売されることも決定している。

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