菅田将暉“芸人役”は「難しいなんてもんじゃない」 桐谷健太は∞ホールでガチ漫才
2017年11月8日 20:08

[映画.com ニュース] お笑いコンビ「ピース」又吉直樹による第153回芥川賞受賞小説を映画化した「火花」の完成披露試写会が11月8日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、ダブル主演の菅田将暉と桐谷健太、共演の木村文乃、川谷修士(2丁拳銃)、三浦誠己、メガホンをとった板尾創路監督が舞台挨拶に出席した。
漫才の世界で結果を出せずくすぶる徳永(菅田)と、強い信念を持つ神谷(桐谷)が出会い、自らの才能に葛藤しながらも歩み続けた10年間の軌跡を描く。菅田は、芸人役へのアプローチを問われると「難しいなんてもんじゃないですよ」と振り返り、「ただ、板尾さんがOKを出してくれる、という安心感。そして(同級生の相方役)修士さんがツッコんでくれたら必ず笑いが起きると信じていました」と全幅の信頼をにじせる。そんな姿に、板尾監督は「菅田くんが生まれた年に、2丁拳銃はデビューしている(現在菅田は24歳、川谷は43歳)」と年齢の差を説明したうえで、「でもコンビに見えるでしょ。それは菅田くんがものすごく修士に上から行くからで、菅田くんのある意味礼儀正しさなんです。同級生という役柄に持っていくためであり、彼の方からやっていくというのは、俳優として素晴らしい」と称賛の言葉を並べ立てていた。
一方で桐谷は、元芸人の俳優・三浦とコンビに。クランクイン前に漫才の猛練習を積んだそうで、「代々木公園やカラオケで練習していました。人前でやらないと芸人の血が通わせられないということで、2人でヨシモト∞ホールに行き、お客さんがはけた後、若手芸人さんやスタッフさんの前でやったりとか」と述懐。これに三浦は「練習をやりすぎなんですよ」と指摘し、「∞ホールでやったあと、(桐谷が)『若手作家の方にダメ出しをしてもらう』と言って、2人で行って漫才をけちょんけちょんにされるという。それを真摯に聞いているから『どんだけ真面目やねん』と思った」と脱帽していた。
なおも桐谷は「スベることもウケる喜びも経験した」と本職さながらに胸を張り、「(三浦と)10何年前に映画で共演したんですけど、そのときはめっちゃ嫌なやつだった。だから台本見た時に『うわ、あいつ相方や! どうしよう』と思った」と突然の暴露。しかし、苦楽をともにしただけに「撮影が終わった後には、大好きになっていました」とニンマリと笑い、三浦も「僕も、抱きしめられたいと思った」と顔を見合わせていた。
そして木村は、金髪のヒロイン・真樹を熱演。「板尾監督に初めに言われたのは『金髪にしてほしい』」と話し、「(人生で)初めてブリーチしました」と告白。これを受け、板尾監督が「木村さん、CMをいっぱいやっているから、法律的な契約がたくさんあるんですよ。おっぱい出したらアカンとか。でもクライアントさんのところに行って、全部承諾してもらい、きれいにしてくださったそうです。政治家みたいでしょ。役に対しての意気込みがそのくらいあって、感謝しています」と深い謝意を示すと、木村は「そういうことを置いても、かけるだけの作品だと(関係者)全員の意見が一致したので、出演させていただきました」と思いの丈を明かしていた。
「火花」は、11月23日から全国で公開。
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