堺雅人「鎌倉ものがたり」完成披露で山崎貴監督との“運命”が発覚!

2017年11月7日 21:20


完成を喜ぶ堺雅人と高畑充希
完成を喜ぶ堺雅人と高畑充希

[映画.com ニュース] 山崎貴監督が「三丁目の夕日」で知られる西岸良平氏の人気漫画を実写映画化した「DESTINY 鎌倉ものがたり」のワールドプレミアが11月7日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、山崎監督をはじめ、初共演を果たした堺雅人高畑充希堤真一安藤サクラ田中泯中村玉緒、要潤、神戸浩鶴田真由吉行和子三浦友和が舞台挨拶に登壇した。

今年1月下旬から4月下旬まで撮影が行われた今作は、VFX作業を経て10月31日に完成。「CGを作る作業が本当に大変で…。(VFXを担当した)白組史上最大のピンチを迎えた。今日完成した作品を見せられることが奇跡のようです」と山崎監督が胸をなでおろすと、堺は「(参加した)試写会は、監督の挨拶から始まるかと思ったんです。『実は完成していないんだけど、皆さんの想像力でシーンを補ってください』という感じで(笑)」と茶々を入れていた。

無事お披露目されることになった作品を見た高畑は「スゲーって思いました! こんな表現が出来ちゃうんだって」とニッコリ。「前半パートの撮影はセットがきちんとあったんですけど、後半パートはほぼ緑(グリーンバック)と岩だけ。芝居をしている時は混乱していましたが、完成したらこんなにすごいことになっていたのかと思いました」とVFXの美しさに驚嘆したようだ。また、貧乏神に扮してコミカルな演技を披露している田中が「こういう役に私を呼んでいただいて、感謝しています。(撮影は)本当に楽しかった」と思いの丈を述べると、山崎監督は「貧乏神といえど神ですからね。(田中には)その説得力がありました」と起用理由を説明していた。

タイトルの「DESTINY」にちなみ「これは運命だったなと感じた出来事は?」と聞かれた堺は、山崎監督との“運命”を感じたエピソードを披露した。堺が脚本を読み込んでいた場所は、偶然訪れた岩手の鉛温泉。「かなり雰囲気がある湯治場で、立って入れるお風呂があるんです。(湯船に入って)グルグル歩き回りながらセリフを覚えていました。ついさっき判明したんですが、どうやら監督も同じ場所をイメージしながら脚本を書いていらっしゃったようなんです」と振り返ると、客席から驚きの声があがった。

一方、高畑はワールドプレミアの会場となった東京国際フォーラムに“運命”を感じたようだ。「私、10代の時に6年間『ピーター・パン』(ミュージカル版)をやっていたんですけど、この会場で演じていたんですよ。(ステージからの)景色をずっと見続けていました。今、全然違う形で立っていることが感慨深いですね」と当時を懐かしんでいた。

DESTINY 鎌倉ものがたり」は、“人ならざる者”がはびこる神奈川・鎌倉で、鉄道模型やプラモデル、骨董蒐集など多くの趣味を持つミステリー作家・一色正和(堺)と嫁いできた妻・亜紀子(高畑)が、数々の怪事件に遭遇するファンタジー。12月9日から全国で公開。

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