オスマン帝国の大量虐殺事件描くテリー・ジョージ監督作 18年2月公開決定
2017年11月2日 09:00
[映画.com ニュース] 「ホテル・ルワンダ」のテリー・ジョージ監督作「The Promise(原題)」が、「THE PROMISE 君への誓い」の邦題で、2018年2月3日に公開されることが決定。あわせて、オスマン帝国崩壊直前の20世紀初頭を舞台に、愛と正義の物語を紡いだ3人の男女の強い意思が垣間見えるポスター画像と、予告編がお披露目された。
映画は、約150万人が犠牲になったオスマン帝国(現在のトルコ共和国)によるアルメニア人大量虐殺事件を題材に取り上げ、負の歴史に翻弄された3人の男女が繰り広げるヒューマンラブストーリー。現トルコ政府が虐殺の事実を認めていないことから、表立って語られることが少ないテーマに、ジョージ監督が挑んだ。
オスマン帝国の小さな村に生まれ育ったアルメニア人の医学生ミカエルは、アルメニア人女性アナとその恋人でアメリカ人記者のクリスと出会う。次第にひかれ合うミカエルとアナだったが、第1次世界大戦とともにアルメニア人への弾圧が強まり、ミカエルは故郷でアルメニア人虐殺の現実を知る。一方のクリスとアナは、オスマン帝国の実情を世界に伝えようと奔走。3人は、複雑な愛を抱えながらも激動の時代を生き抜いていく。
ミカエル役をオスカー・アイザック、アナ役をシャルロット・ルボン、クリス役をクリスチャン・ベールが演じるほか、ジェームズ・クロムウェル、ジャン・レノら豪華キャストが集結した。公開された予告編は、ミカエルが虐殺された故郷の人々を前に呆然とする場面から始まる。ミカエルとアナ、クリスの甘酸っぱくも希望に満ちた出会いは、オスマン帝国が第1次世界大戦に参戦したことで一変。戦火が広がり虐殺が横行するなか、3人が互いの身を案じつつ、それぞれ正義のために立ち上がる姿を収めている。
「THE PROMISE 君への誓い」は、18年2月3日から東京・新宿バルト9ほかで公開。